約 2,979,886 件
https://w.atwiki.jp/gow3wiki/pages/24.html
ゲームプレイ全般2の実績解除してるのに特典をアンロック出来ない 英語音声に変えたい レトロランサーで突撃攻撃(レトロチャージ)するにはどうするの? シルバーバックのロケットが撃てないんだけど? 武器の交換と弾薬の譲渡ってどうするの? 「ゲーム完了」の実績を解除できない 取り返しのつかない要素 レベルやリボン、メダルがリセットされた・・・ マルチプレイ日本人同士とだけ一緒に遊びたい マッチングされない、ずっと検索中なのですが? 自分のランキングと戦績を見るにはどうしますか? ローカスト(敵名)の名前表示がおかしい? ホストが抜けるとどうなる?自分がホストだとどうなる? 敵にスポット(マーキング)をするには? マルチプレイはいつ抜ければいい?切断数にカウントされてしまうんだけど・・・? デディケイテッドサーバー方式って? 日本に住んでる日本人なのにゲーマーカードの国籍が海外の人がいたんだけど偽装? 【イベント】イベントって何?【イベント】イベント期間のはずなのにイベントが開始されません 【イベント】イベントに参加したのにリボンがもらえません・ウォーサポーターメダルのカウントが増えません 【イベント】リボンの「!」マークが消えない 【対戦】オフラインで練習してからオンラインに行きたい【対戦】開始時にみんな前転してるのはなんで? 【対戦】処刑ってなに?オフでできてた処刑がオンでできないんだけど? 【対戦】相手チームがパーティーを組んでいるかはどこで判断できるの? 【対戦】PTを組んでいてもシャッフルされるようにするには? 【対戦】クイックマッチとランクマッチの違いは? 【対戦】プライベートマッチでずっと同じメンバーなんだけどチーム変更出来ないの? 【対戦】プライベートマッチで武器配置変えたいんだけどどうすれば? 【ホード&ビースト】難易度をノーマル以外で遊ぶには? 【ビースト】バリケードを壊すのどうする? 【ホード】途中参加できる?【ホード】味方にお金(チケット)を渡すにはどうするの? 【ホード】ダウンしたのに味方が助けに来てくれない。 【ホード】敵が遠くてor攻めて来るのが遅くて戦いにくい。 【ホード】シルバーバックを使っていたら修理の隙に乗っ取られた!or仲間が途中抜けした!ああいう人達ってどうなの? 【ホード】ボスWaveが難しすぎてクリア出来ない。 よくある質問 [発売前]日本語版の仕様はどうなってるの?日本語版の規制内容は?(海外版との変更内容) Xbox LIVE マルチプレイの仕様について 現在判明している日本語版の具体的な修正点は? 前作,前々作からの引き継ぎ要素などはありますか? 3作目から遊んでも大丈夫? 日本でも入手可能な特殊キャラクタースキンはある?〇〇での購入特典などはありますか? グリフィン コマンド・ドム 限定版は?リミテッド エディション(Limited Edition) - 8,190円(79.99ドル) エピック エディション(Epic Edition) - 15,540円(149.99ドル) Xbox 360 320GB Gears of War 3 リミテッド エディション - 39,800 円(399.99ドル) Xbox 360 ワイヤレス コントローラー SE - 5,775円(59.99ドル) 12ヶ月+2ヶ月 ゴールドメンバーシップカード - 5,229円 βテスト関連βテストへの参加方法は? βからの変更点は? βから製品版への引き継ぎ要素は? ゲームプレイ全般 2の実績解除してるのに特典をアンロック出来ない Gears of War 2 JP(日本語版)だとアンロック出来ない。 2012年1月11日のアップデートにより反映されるようになった。 しかし、ベテラン兵士が解除されていなくてもメダル「オールドガード」がアンロック扱いになる場合がある。(バグだと思われる) 尚、日本語版リミテッドエディション特典のゴールド武器は反映されない。 英語音声に変えたい 本体の言語設定を英語にする。 ただしメニューや字幕も全て英語になる。 レトロランサーで突撃攻撃(レトロチャージ)するにはどうするの? Bボタン長押しで突撃できます。レトロチャージは相手を突き刺す一撃必殺の攻撃。 突き刺すにはある程度の助走が必要。メーターゲージが赤くなってる時間帯でなければならず、白いゲージの時間帯だと相手には突き刺さりません。 中型~大型の敵にもチェーンソー同様に発動することができません。対戦の場合はその心配はありません。 スモークグレネードの放り投げて、その煙の中を突進で突き進むと「こいつ・・・できる!」と思われるかもしれないし、カッコイイかもしれない。 シルバーバックのロケットが撃てないんだけど? Aボタンを押してシルバーバックを固定してから射撃してください。長押しすると走り出します。 武器の交換と弾薬の譲渡ってどうするの? 武器交換 エイムしてX 弾譲渡 エイムしてY 説明書 http //gearsofwar.xbox.com/ja-JP/gameguide/article/gameguide-interaction 「ゲーム完了」の実績を解除できない 詳しくは公式サイト。 『Gears of War 3』の情報とトラブルシューティング http //support.xbox.com/ja-JP/xbox-360/troubleshoot/games/gears-of-war-3 取り返しのつかない要素 メダルによる称号は1度付けたら外せない。初期称号が気に入ってるなら注意すること。 レベルやリボン、メダルがリセットされた・・・ 多数報告されているバグです。万が一に備え対策を取っておきましょう。 [RESET BACKUP INFO] I NEED a backup, backup, backup is what I need! Hey, hey! http //forums.epicgames.com/threads/839290-RESET-amp-BACKUP-INFO-I-NEED-a-backup-backup-backup-is-what-I-need!-Hey-hey! http //www.youtube.com/watch?v=5F6ODna_PuM バックアップ作成 1.タイトル画面のストレージデバイスでクラウドセーブデータ(USBメモリでも可)を選択する 2.何でもいいから1ゲームプレイしてセーブデータを作成する リセット時の復旧 1.ダッシュボードに戻ってストレージデバイスの設定で普段使ってるストレージ内のリセットされたデータを削除 2.タイトル画面でバックアップを作成したストレージを選択してまた何でもいいから1ゲームプレイ 3.またダッシュボードに戻ってから今度はリセットデータを削除した普段使ってるストレージでまた1ゲームプレイ ※始まればマッチを終えなくても、スタートボタンを押してメインメニューに戻ればよい。 マルチプレイ 日本人同士とだけ一緒に遊びたい 共有タグやステンバーイなどを使ってみてください。 詳細は募集ページにて。 マッチングされない、ずっと検索中なのですが? NATタイプが『オープン』になっているかを確認する。 ストリクトやモデレートの場合、マッチングされにくかったり回線品質が低下するのでポートを開放すること。 NATタイプはオンライン接続時にマルチプレイゲームモードを選ぶ画面に表示される。 必要なポート開放の仕方と確認の方法は以下のMS公式サポートページで確認を。 http //support.microsoft.com/kb/908874 http //support.microsoft.com/kb/979000/ja 現在は発売直後ということもありなんらかの不具合やマッチングされにくい状態が考えられる。暫く様子見が吉。 マッチングに数時間かかったとか、すぐにマッチングしたという報告が散見。 今作はPingによる回線良好同士マッチング優先っぽいので、使用している回線が悪かったりプロバイダによっては相手が見つかりにくいという可能性も考えられる。 so-netだとマッチングにとても時間がかかったという報告があったり、 対戦はすぐマッチするが、ホードやビーストは時間がかかる(その逆もあり)という報告もあり、 同じプロバイダ使用者でも人によって様々な報告が散見される。 同じ地域(恐らく各国で判別)を優先してのマッチングの可能性も高い。 PTを組んで検索するのも当然だが時間はかかる。 過疎部屋に入れられることもあるが、これはマッチングに失敗しているということではない。 「同じ地域」は日本のプレイヤー人口、「オンラインでプレイ中」はオーストラリアに設置されているアジアサーバーに接続している人数だと思われる。 自分のランキングと戦績を見るにはどうしますか? メニュー画面の「データ&戦利品」から見ることができます。 サマリーはオンライン/オフラインを問わず合計のデータです。 LB/RBボタンでページを移動して、「ランキング」から各モードのランキングを見ることができ、 自分のランキングのAボタン「データを見る」から詳細で正確な戦績データを見ることができます。 以下の公式サイトにXBOX LIVEのアカウントでログイン後にアクセスすることで、WEB上でも戦績が見ることができます。(2011/10/06確認) 現在はBETAということもあり、時間帯によってはサイトが重くて表示されないこともしばしばあります。 http //gearsofwar.xbox.com/ja-JP/warjournal/stats ローカスト(敵名)の名前表示がおかしい? ホストの本体と言語設定(リージョンによる各地域ディスク)によって表示される言語が変わります。 日本版ディスクの場合は他言語に設定しても音声とテキストを英語のみに切り替えることができます。 設定言語/国 表示される敵名の言語 日本 カタカナになります。ランベントベルセルク アメリカオーストラリアニュージーランド 英語になります。ランベントベルセルク→Lambent Beserker 台湾香港 漢字になります。ランベントベルセルク→蛍光族凶暴女魔獣 韓国 ハングルになります。 ホストが抜けるとどうなる?自分がホストだとどうなる? ホストがゲームプレイ中に途中で脱退しても他のプレイヤーにホストは移行してゲームは続行します。 ホードやビーストモードの場合ホストは全滅したラウンドからリスタートをするかどうかを選択できます。 敵にスポット(マーキング)をするには? LTを押しながら敵に照準を合わせて左スティックを押し込むとスポット出来ます。 武器の射程を越えていても中央に合わせればスポット可能。 1人がスポットできる敵は最大1人まで。 スモークグレネードの煙の中にいる敵はスポット出来ない。 スポットすると味方にその敵の位置を瞬時に知らせることができ、チームプレイに大いに役立つ。 追い詰められている時の救援要請として使用したり、仲間が集まって相手をフルボッコする時に使ったりなんかもできる。 基本的にはどんどんスポットすると良い。ただしスポット出来る時間は短い。 スポットした敵を味方が倒せばアシストポイントが手に入り、メダルも稼げる。 スポットはビースト、ホード含めて全てのゲームモードで可能だ。覚えておこう。 Horde モードで死亡している場合、[X]を押してゴーストカメラを使えば生き残っている仲間のために標的や武器を探してスポット出来る。ゴーストカメラでスポット出来るのはHordeのみ。 説明書 http //gearsofwar.xbox.com/ja-JP/gameguide/article/gameguide-targeting マルチプレイはいつ抜ければいい?切断数にカウントされてしまうんだけど・・・? 対戦の場合はクイックマッチは途中抜けのペナルティなし、ランクマッチはペナルティあり。 クイックマッチはいつ抜けても問題ない。 ランクマッチで開始直後に抜けた場合は経験値が-2,000される(時間によって変動する模様)。 ホードとビーストはホストが解散したらその時点で終了。 あまり途中抜けは推奨されないが、どちらも拘束時間が長かったりするんでウェーブ開始時に抜けるようにすると良心的か。 ホードとビーストの途中抜けでも切断数が増えたという報告もあり、気にする人は注意すること。 途中抜けしないでも切断回数が増えたりすることがあるので現時点では不具合かと思われます。 基本は経験値サマリー画面の表示が終わってから、次のマップを読み込んでいる時ならいつでも脱退してOK デディケイテッドサーバー方式って? GoW2にてオンライン対戦でホストが有利になる等の苦情が多かったことから、 今回GoW3では「デディケイテッドサーバー方式」が採用された。 デディケイテッドサーバーとは、ゲームのサーバー機能のみを行うコンピューターのこと。 つまり、プレイヤーの誰か1人のXbox360がサーバー機能を任されるのでは無く、 GoW3専用のサーバーが用意されていて、それによってオンラインモードが稼働している。 (高コストゆえに、PC版MW2では廃止宣言がなされた。) 理論的にはすべてのオンラインモードが前作よりスムーズに機能するはずだ。 http //www.kotaku.jp/2011/09/gow3_frankenreview.html 日本に住んでる日本人なのにゲーマーカードの国籍が海外の人がいたんだけど偽装? 海外製の本体で表現規制を回避しているのかも知れません。 規制回避をする場合、海外製の本体を使うことに加えて本体設定の国と言語も海外にする必要があり、 本体の国設定が海外だとアカウントの国籍に関係なくゲーマーカードの国籍も海外になるようです。 【イベント】イベントって何? スタートメニューのイベントカレンダーから見れる、様々な趣向が凝らされた期間限定イベントのこと。 詳しくはイベントカレンダーのページへ。 【イベント】イベント期間のはずなのにイベントが開始されません イベントカレンダーに表示されるのは日付のみで正確な開始時間と終了時間は書かれていないが、 イベント初日の午前9時開始〜最終日午前9時終了である。(実際は開始時間は多少前倒しされることがある) さらにこの時間はアメリカ東部標準時(EST)基準なので時差により日本では14時間の遅れがある。 ■例 イベントカレンダー 10月7日~10日 実際の期間(東部標準時) 10月7日午前9時~10日午前9時 日本時間 10月7日午後11時~10日午後11時 【イベント】イベントに参加したのにリボンがもらえません・ウォーサポーターメダルのカウントが増えません 参加することでリボンがもらえるイベントの場合、このリボンを獲得する事によってウォーサポーターメダルのカウントのフラグも管理しているようだが、2011年10月現在、バグなのか仕様なのかこのリボンの配布開始がイベント開始から1時間程遅れている。このリボンを獲得するまではウォーサポーターメダルのカウントも増えない。 イベント初日は時差とあわせて日本時間で翌0時以降にプレイした方が確実のようだ。 ★リボンが貰えるタイミング ■対戦イベント 1マッチが終了した時点で通常の各種リボンと同様に配布。マッチの勝敗、キル/デス等は無関係。 クイックマッチによる途中参加での獲得可。 ■HORDEイベント 現在、ティッカーの火曜日が開催中だが海外フォーラム等も含めて現時点でリボン獲得・ウォーサポーターメダルのカウントがされた報告無し。 スタンダードで1-50wave通しでクリアで貰えなかったという報告もあり。 バグの可能性もあり。要検証及びEpicの正式コメント待ち。 少なくともプライベートではミューテーターも適用されていないので不可の可能性が高い? 【イベント】リボンの「!」マークが消えない バグと思われます。上記イベントで取得した見えないリボンが解除され!マークが表示されています。 今後パッチにて修正されると思われます。 現在は消える時もあれば再び表示されることなどがあります。 【対戦】オフラインで練習してからオンラインに行きたい プライベートマッチなら自分以外全員BOTにしてマルチプレイの練習できます。 ルールを把握してからオンラインに行くと良いでしょう。 【対戦】開始時にみんな前転してるのはなんで? Aボタン長押しのローディランは開始直後にうまく発動しないことがあるので、前転→ローディランを使います。 ギアーズではマップに落ちている強い武器をどちらが先に奪えるかという勝負もあるので、上級者はこれを使って相手より先に武器を手に入れる。 【対戦】処刑ってなに?オフでできてた処刑がオンでできないんだけど? 相手をダウンさせた後に近づいて各ボタンを押すことで発動できる特殊モーションのトドメの一撃を処刑と呼びます。 オンラインでの武器での処刑は各武器度のアンロック要素です。 インゲームメニューから確認できる。 特定武器以外の処刑はアンロックせずとも可能。 ローカスト軍:ローカストスペシャルは、COG軍:マウントパンチと同様のモーションに変更 火炎放射器・クリーバーの処刑動作は、ゴルゴンピストルと同様のモーションに変更 処刑方法 B クイックキル(蹴り) X ミートシールド(相手を盾にする) Y ストンプキル(踏み潰す) Y長押し エクステンドキル(マウントパンチ)or武器別固有処刑(要アンロック) ミートシールド時にグレネードを所持している場合、十字キーから選択することで ミートシールド中の相手にグレネードを設置して前方に投げ捨てることができる。 詳細は日本語の説明書ページ http //gearsofwar.xbox.com/ja-JP/gameguide/article/gameguide-executions 各武器の処刑シーン動画 http //www.youtube.com/watch?v=dJNqN20L9ts 【対戦】相手チームがパーティーを組んでいるかはどこで判断できるの? 対戦時にスタートボタン→Xボタンで確認画面。 PT組んでる人はタグ名の右側に()がついてる。 ()の中の名前はPTリーダーが誰かを表しています。 タグ(リーダーのタグ) ←PT組んでる人 タグ(リーダーのタグ) ←PT組んでる人 リーダータグ ←PTのリーダー タグ ←組んでない人 タグ ←組んでない人 クイックマッチの場合はラウンド終了後にメンバーがランダムでシャッフルされる。 PTを組んでいるメンバーはシャッフルされない。 【対戦】PTを組んでいてもシャッフルされるようにするには? 3人以上(2Pゴールド可)でパーティーを組んでゲーム開始 → パーティーリーダーが抜ける この方法で野良扱いとなり試合終了ごとにメンバーはシャッフルされるようになる。 リーダーは誰かに飛び込むとその人とPTを組んでしまうことになるので、ゲスト扱いの2コン使って2P側をリーダーにすれば良い。 この場合は2P側もゴールド扱いは必要。 部屋を変えて再検索しない限りはずっとシャッフルして身内と遊べる。 リーダーを2P扱いしない場合は、リーダーが相手か味方チームのソロプレイヤーかつ乱入できる(パブリック設定)人のところに遊んだ履歴リストから飛び込むことが必要。 こちらの方法は場合によっては相手に迷惑になりかねないので注意。 【対戦】クイックマッチとランクマッチの違いは? クイックは強さ関係なし、ランクは自分の強さと同じ人から優先的に当たる。 複数人のパーティで遊ぶ場合はランクマッチを推奨。 ■クイックマッチ インタラクティブ・ロビーを採用している。 途中参加可能。パーティ可。 試合終了後自動でマップが変わる。途中抜けしても経験値が減らない。 気軽に遊べるマッチングモード。 ■ランクマッチ 2作目と同様に10人集まってから試合が開始される。 途中参加不可。パーティ可。 投票で3つの内からマップを選び、試合開始前に初期武器とスキンを変更できる。 途中抜けすると経験値が減る。 【対戦】プライベートマッチでずっと同じメンバーなんだけどチーム変更出来ないの? 途中でチーム変更不可です。 ホストがスタートボタンでロビーに戻るしか方法はありません。 【対戦】プライベートマッチで武器配置変えたいんだけどどうすれば? マップの選択を「ホストが選択」にして任意のマップでバックボタンで変更出来ます。 【ホード&ビースト】難易度をノーマル以外で遊ぶには? クイックマッチは難易度ノーマル固定(特定のイベント時以外) 他の難易度への変更とミューテータ設定はプライベート限定 【ビースト】バリケードを壊すのどうする? ティッカーやワイルドティッカーで地道に損傷させたり、 モーラーやコープサー、ベルセルクのような強烈な近接攻撃を持つユニットで叩き壊す。 ブーマー、サベッジブーマーのブーム/ディガー、サベッジグレネーディアのフラグなど爆発強武器も有効。 バリケードには通常の金網とレーザーバリアーの2種類がある。 金網はレッチを使えばRBのジャンプでダメージ無しで飛び越えられる。レーザーは壊さないとダメ。 【ホード】途中参加できる? クイックマッチでは途中参加できません。 乱入先のプレイヤーのPT設定が「フレンドのみ」または「誰でも参加出来る」の場合、 フレンドリストや一緒に遊んだプレイヤー履歴画面から乱入することが可能です。 招待されての途中参加も可能です。 マッチ検索から途中乱入ができないという点で事実上は2のHORDEとさして変わらない仕様です。 【ホード】味方にお金(チケット)を渡すにはどうするの? チームメイトに近づいてLTを引きつつBを押せばキャッシュ譲渡が出来る。ボタン1プッシュあたり$500単位で連射可能。 説明書 http //gearsofwar.xbox.com/ja-JP/gameguide/article/gameguide-interaction 【ホード】ダウンしたのに味方が助けに来てくれない。 考えられる要因は複数ありますが、 あなたは味方から離れすぎていたり大勢の敵に囲まれたりしてはいませんか? 経験豊富なプレーヤーほど救助に慎重になる傾向があり、共倒れの危険があると放置される場合もあります。 またあまりに離れすぎていると、敵が処刑しようとするまでに間に合わなくなります。 味方が初心者の場合単純にダウンに気付いていない場合もありますが、 最初から味方を助ける気が全くないプレーヤーもいるにはいるようです。 【ホード】敵が遠くてor攻めて来るのが遅くて戦いにくい。 遠距離に強い武器を使ってみましょう。 距離を詰める為に自ら前へ出て行くのは非常に敵に囲まれやすく、 あなたにとっても万一の時に助けに行く味方にとっても大変危険な行為なので控えましょう。 遠距離に強い武器で特に扱いやすいのはハンマーバーストですが、 扱いに自信があるのならロングショットやボルトックピストル、レトロランサー等も遠距離に強いです。 これらの中には逆に近距離が不得意な武器もあるので、 ロングショットやハンマーバーストを主力にする場合は近距離用にゴルゴンピストルも一緒に持っておくと良いでしょう。 各武器の詳細や装備の選択については攻略・ホード(武器)参照。 【ホード】シルバーバックを使っていたら修理の隙に乗っ取られた!or仲間が途中抜けした!ああいう人達ってどうなの? シルバーバックを壊さずに使えているのなら、あなた一人でキルや収入を独占してしまっているのでは? ホードで最も重要なのは死なずに敵を全滅させることですが、 活躍出来なくて楽しいという人は殆どいないことを忘れないようにしましょう。 【ホード】ボスWaveが難しすぎてクリア出来ない。 ボスの種類ごとに対策は異なりますが、ベルセルク系やコープサーなど最初から 攻め込んできて倒すのにも時間がかかりやすいタイプの場合あえて篭もらずに戦った方が良い場合が多いです。 その理由として、ボスを躱しながら拠点で戦うと自ずと雑魚の殲滅がペースダウンし 大量の敵が拠点周辺に集まり大変危険な状況に陥りやすいことが上げられます。 例としてある程度拠点で粘ってから上手く脱出し遊撃に移行すると、 マップの外縁付近は敵が殆どいない安全地帯になっていることが多いです。 よくある質問 [発売前] 日本語版の仕様はどうなってるの? 公式ページで発表されている内容を記載しています。 尚、前作の日本語版(Gears of War2 JP)からの引き継ぎについての問い合わせには答えられないとのこと。 日本語版の規制内容は?(海外版との変更内容) CERO の倫理規定で定められている「禁止表現」に該当する表現について、下記の変更を加えております。 身体の分離・欠損表現における切断面描写 ミートシールド時の分離欠損描写 一部の処刑モーションにおける分離欠損描写 ヘッドショットによる頭部欠損描写 ※北米版やアジア版を日本の本体で起動させた場合でも上記規制が有効になります。 また、海外の本体で起動したとしても、国設定と言語設定のいずれかが日本の場合は規制が有効になります。 ホード、ビーストモードで無規制で遊んでるプレイヤーがホストになった場合はHSの効果音のみ聞こえるようになります。 Xbox LIVE マルチプレイの仕様について 本作は、世界共通のサーバーに対応します。しかし、速度やpingで制限される可能性が高く、例えば北米の人と遊べるかは不明です。 現在判明している日本語版の具体的な修正点は? 身体の分離・欠損表現が生じた死体が全身灰色になる ミートシールドの分離欠損描写削除 ローカストの腕引きちぎり処刑がマウントパンチに変更 火炎放射器、クリーバーの処刑動作がゴルゴンピストルと同様のものに変更 マウントパンチの頭部欠損描写削除(肉片飛び散り音あり) ヘッドショットの頭部欠損描写とヘッドショット音が削除 前作,前々作からの引き継ぎ要素などはありますか? 名称 種類 引き継ぎ条件 Gold Weapon Skin 武器スキン GoW 2実績「ベテラン兵士」解除 Gold Sawed-off Shotgun 武器スキン GoW 1実績「コマンドー」解除 Chrome Lancer 武器スキン GoW 1実績「ポイントゲッター」解除 Chrome Retro Lancer 武器スキン GoW 1実績「ドムエリート」解除 Chrome Hammerburst 武器スキン GoW 2実績「Hordeの勇者」解除 Chrome Sawed-off Shotgun 武器スキン PC版GoW 1実績があれば解除 3作目から遊んでも大丈夫? キャンペーンのストーリーが多少分かりづらいかもしれません。事前に少しでも理解しておきたいと言う人は基礎情報の項目を参照してみてください。 協力や対戦は特に問題ありません。 1と2を遊んでいないので経験者についていけないのではないか、という意見もありますが1,2,3と対戦はそれぞれ別物です。 移動速度や武器の仕様、バランスなどが少しずつ違います。 また3の対戦では1と2の実績を獲得していない人限定のカジュアルモードもあります。 日本でも入手可能な特殊キャラクタースキンはある? 〇〇での購入特典などはありますか? 日本では3つの購入特典が判明しています。 名称 種類 購入場所 整備士ベアード (Mechanic Baird) キャラクター・スキン Amazon.com (通常版の初回特典) サヴェージ・カンタス (Savage Kantus) キャラクター・スキン Joshin (いずれか初回特典) サヴェージ・グレネーディアー・エリート (Savage Grenadier Elite) キャラクター・スキン Sofmap、ビックカメラ (いずれか初回特典) グリフィン Facebookで無料配布中。 ①Facebookにログイン(アカウント必須)後、EPIC Games CommunityもしくはFacebookの検索などから「Get Griffin」のページへ移動。 ②上部に表示されている「いいね」ボタンを押すと画面が切り替わります。 ③画面中央に表示されている「Get the Code」のボタンを押すとダウンロードコードが表示されます。 コマンド・ドム ファミ通Xbox360 2011年10月号・11月号にダウンロードコードが付属。 限定版は? 日本語版,海外版共に二種類の限定版パッケージと、三種類の限定生産ラインナップがあります。 全て日本版公式ホームページで詳細な内容が確認できます。 リミテッド エディション(Limited Edition) - 8,190円(79.99ドル) An Octus Award Box with Octus Service Medal – ドーンハンマーの開発を称え、アダム・フェニックスに贈られたCOGメダルの実寸大レプリカ。 Exclusive Unlockable Adam Fenix Multiplayer Character – 上記のOctus Service MedalにはXbox Liveコードが刻まれており、そのコードを入力することでマルチプレイ用アダム・フェニックスをアンロック出来る。 A fabric COG Flag – COGのデザインが施された布製の旗。 The personal effects of Adam Fenix - 初期のドーンハンマー設計図とフェニックス家の思い出の品々。 エピック エディション(Epic Edition) - 15,540円(149.99ドル) Marcus Fenix statue - 限定マーカス・フェニックスのスタチュー、高さ約30センチ重さ約1.7キロ。 The Art and Design of Gears of War by Tom Bissell - Tom Bissell製作の本。インタビューや写真、コンセプト・アートなどを収録。全96ページ。 Infected Omen Weapon Pack - 5種類の武器(Lancer、Retro Lancer、Hammerburst、Sawed-off Shotgun、Gnasher Shotgun)用のマルチプレイ用武器スキン(インフェクテッド・オーメン)。 Gears of War 3 リミテッド・エディションの同梱物全て。 Xbox 360 320GB Gears of War 3 リミテッド エディション - 39,800 円(399.99ドル) Xbox 360 本体製品で最大となる320GBを搭載したGears of War 仕様の本体に、インフェクテッドオーメン・ウェポンパックとアダム・フェニックスのダウンロードコード付きパッケージが同梱されたもの。 Xbox 360 ワイヤレス コントローラー SE - 5,775円(59.99ドル) Gears of War仕様のオーメンデザインが施されたワイヤレス・コントローラーにインフェクテッドオーメン・ウェポンパックが同梱されたもの。 12ヶ月+2ヶ月 ゴールドメンバーシップカード - 5,229円 12ヶ月+2ヶ月のゴールドメンバーシップカードに特別な武器スキンパックが同梱されたもの。 今のところ日本以外の国では発表されていない限定生産物。 おそらく武器スキンは、限定的なものではなく早期アンロックが可能になるというものだと思われる。 「クリムゾンオーメンランサースキン」(80MSP相当?)がダウンロード出来た事を確認 βテスト関連 βテストへの参加方法は? βテストは終了しました。 参加者はセーブデータを保存しておきましょう。 βからの変更点は? βテストからのフィードバックを受けて、レトロ・ランサーとソードオフ・ショットガンの性能面に変更が加えられているとのことです。 βから製品版への引き継ぎ要素は? 全部で7つあります。 名称 種類 引き継ぎ条件 Beta Tester Medal メダル βで1マッチプレイする。 Thrashball Cole キャラクター 任意のゲームモードを50マッチプレイするとThrashball Coleが解除され、さらにThrashball Coleを使用して10マッチプレイすることで引き継ぎが可能。 Gold-Plated Retro Lancer 武器スキン 任意のゲームモードを90マッチプレイするとGold-Plated Retro Lanceが解除され、さらにGold-Plated Retro Lanceを使用して100キル達成することで引き継ぎが可能。 Flaming Hammerburst 武器スキン 2011年4月24日までに1マッチプレイする。 Flaming Lancer 武器スキン 2011年4月25日から一週間の間に1マッチプレイする。 Flaming Sawed-Off Shotgun 武器スキン 2011年5月2日から一週間の間に1マッチプレイする。 Flaming Gnasher Shotgun 武器スキン 2011年5月9日から一週間の間に1マッチプレイする。
https://w.atwiki.jp/gears4/pages/17.html
B.E. 117 - 80 B.E. 80 B.E. 80 - 21 B.E. 21 B.E. 19 B.E. 4 B.E. 2 Emergence Day A.E. 1 A.E. 10 A.E. 14 A.E. 15 A.E. 16 A.E. 16-40 A.E. 41 この記事にはGears of Warシリーズのネタバレが含まれます。 B.E. 117 - 80 イミュルシオンが発見されるイミュルシオンのエネルギー利用によるゴールドラッシュ到来 B.E. 80 Coalition of Ordered Governments (COG)とthe Union of Independent Republics (UIR)の間でイミュルシオンを巡り戦争が勃発する(ペンデュラム戦争) B.E. 80 - 21 イミュルシオンに接触した人々の遺伝子変異が発覚COGの厚生省がニューホープ研究所を設立。イミュルシオンと接触の多かった採鉱者たちと、先天的遺伝子異常を持ったその子供たちを収容する 子供たちに関する情報が内部から漏れ、メディアが厚生省を問い詰める 子供たちが職員を襲う 子供たちが職員を襲ったことが外部に漏れ、イミュルシオンの遺伝子変異性が公になることを恐れたCOGはモンロー議長の指示の元、ニューホープ研究所を閉鎖する ナイルズが自己の人格を複製したAIに収容者たち(サイア)の管理を委任する ナイルズ、収容者の子供たちをカダール山へと捨てる(ローカストの起源) B.E. 21 マーカス・フェニックス、カルロス・サンチャゴ生 B.E. 19 ドミニク・サンチャゴ生 B.E. 4 マーカス・フェニックス、父の意思に背きカルロス・サンチャゴと共にCOGに入隊 B.E. 2 カルロス・サンチャゴ死亡 Emergence Day ローカスト戦争が始まる A.E. 1 ダルイェル議長が心臓発作で死亡。プレスコットが選挙で勝利し議長となる。 A.E. 10 マーカス・フェニックスが父を救うために軍から脱走。懲役40年で収監される。 A.E. 14 ドミニク・サンチャゴがマーカス・フェニックスを刑務所から救い出す ミン・ヤン・キム、アンソニー・カーマイン死亡 ライトマス起爆 ラーム将軍死亡 A.E. 15 タイ・カリーソ、ベンジャミン・カーマイン死亡 スコージ死亡 ハシント水没 A.E. 16 プレスコット議長が失踪し、COGが解体される。 ドミニク・サンチャゴ死亡 ミラ死亡 アダム・フェニックス、ローカストとランベント殲滅装置を発動し死亡。 A.E. 16-40 デーモン・ベアードがDB工業を設立 マーカス・フェニックスとアーニャ・ストラウドが結婚 ジェームス・ドミニク・フェニックス生 アーニャ・ストラウド死亡 A.E. 41 JD・フェニックスと仲間たちがCOGの施設からファブリケーターを盗む レイナ・ディアスがスワームに誘拐される マーカス・フェニックスがスナッチャーに拉致される
https://w.atwiki.jp/kz193/pages/113.html
第4回Gear of war3 交流戦 試合結果 ★ルール Warzone 4-4 2ラウンド先取(決勝ラウンドは3ラウンド&5ラウンド) ★参加人数 20人 ★実況解説 久瀬、ほらえもん(兼書記) [実況スレ] http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/41512/1346773721/ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/41512/1354354980/ 第1試合 CvsD 第2試合 EvsD 第3試合 EvsB 第4試合 AvsB 第5試合 AvsC 第6試合 CvsE 第7試合 BvsD 第8試合 AvsD 第9試合 BvsC 第10試合 AvsE \ A B C D E 勝敗 A \ × × × ○ 1-3 B ○ \ ○ ○ × 3-1 決勝T C ○ × \ ○ × 2-2 決勝T D ○ × × \ × 1-3 決勝T E × ○ ○ ○ \ 3-1 決勝T 決勝トーナメント進出決定戦 AvsD #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (決勝進出権.JPG) 決勝トーナメント 第1回戦 BvsC #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (決勝T1試合目.JPG) 第2回戦 DvsE #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (決勝T2試合目.JPG) 3位決定戦 CvsD #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (三位決定戦.JPG) 優勝決定戦 BvsE #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (決勝.JPG) 最終順位 優勝 B 準優 E 3位 D 4位 C 5位 A 個人成績(予選各4試合のみで集計) 参加者名 キル ダウン 回復 デス スコア Aチーム ぎょーさん 8 4 9 1477 ほらえもん 7 2 1 8 1113 どれちゃん 6 4 8 922 やちる 7 3 0 11 1195 28 13 1 36 2672 Bチーム 毛蟹 12 6 ★ 5 2293 滝 7 5 0 6 1231 がーしぇ 6 3 1 8 828 るいーず 8 2 0 6 1015 33 16 1 ★ 25 5367 Cチーム はりー 10 6 2 9 1761 masakim 2 3 0 11 643 けい 13 8 0 6 ★ 2437 いまざき 9 4 1 9 1331 24 ★21 3 35 ★6172 Dチーム いのき 6 6 2 7 1353 Poto 2 1 ★3 10 498 はざま 4 4 0 9 919 みしゃ ★14 ★9 1 8 2024 26 20 ★4 34 4794 Eチーム 久瀬 12 3 2 10 1850 しん 6 3 6 1420 みんこ 9 5 0 8 1205 なかみせ 8 4 8 1536 ★ 35 15 2 32 6014 タイトル キル ①みしゃ 14 ②けい 13 ③久瀬・毛蟹 12 ダウン ①みしゃ 9 ②けい 8 ③いのき 6 回復 ①ポト 3 ②久瀬・はりー 2 ③いまざき・ほらえもん・るいーず 1 死亡数 ①毛蟹 5 ②滝・るいーず・けい・しん 6 総合スコア ①けい 2437 ②毛蟹 2293 ③みしゃ 2024 MVP るいーず 184 名前:さすらいの観戦者[sage] 投稿日:2012/12/02(日) 01 15 08 三連覇達成のルイーズさんでいいんては 仲間への的確な指示をしてること等、見ていても1番声が出ていて 死んでも積極的にナビゲート役をしていたことも評価されています。 総評 第4回Gears of war3 交流戦おつかれさまでした。 Bチームの方は優勝おめでとうございます。 今回で4回目を迎えましたが、楽しんで頂けたでしょうか。 全チーム1勝以上出来たのでチームは上手く分けられたと思っています。 予選の方は接戦が多く見ていて楽しい試合が多かった。 私が1番印象に残ったのは、デプスのみしゃさんのやらかしからのチェックアウトで奮起し挽回のシーンです。 デプスで最初に突っ込んで2回死んでのを見ていたのでチェックアウトでの無双ぶりはすごかった。 詳しくは動画の第8試合と第9試合を見てみてください。 運営の方は予選が0時、決勝トーナメントが0時以降というのが 最後に今回も無事に終わることが出来たのでよかったと思います。それも皆さんのご協力があってのことです。 20人ものギアーズ愛好家の方々、見てくださった方々、サブカメラ担当のほらえもんさん本当にありがとうございます。 次回もやれたらやりたいと思いますので、今日みて参加したいとおもった方はぜひ参加してください 反省点 ①毎回だけど観戦者設定が慣れてないせいか押し忘れが多いことかな。話に夢中になるとどうしても忘れてしまう。 今度は大きな紙に書いて貼っておくことにします。 ②日々の生活での疲労とダブルクラッチやりすぎて休めなかったのが大反省(ダブルクラッチは神げーです) しっかり休んでおかなかったので思った以上に口がまわらないし喉もやられてた。そこはほらえもんさんが察してくれたのか 私をフォローしてくれたのですごく助かった。今度はしっかり休んでリフレッシュして臨みますわ。 ③普段からギアーズは1戦終わったら終了しないと次のMAPに移動してしまうので、その癖が出てホストを交代したときに 無意識に終了を押して部屋から出ることが多かった。対策はしっかり意識することかな。紙に書くのがいいのかな。 そのおかげでキル・デスが見れないことがあったので気を付けたいところ(キル・デスはあとで動画でチェックしてます) ④理想としてはキル・デスチェックや個人成績など発表していきたい。 待ち時間・次の試合の準備等を考えるとのんびりもやってられない。 夜という時間帯とネットだけという状態だとどうしても焦ってしまう。 集計するとそれで5分くらいはかかってしまう。それをどうみるか。 今回は予選の消化が思った以上に早かったので出来たかもしれない。 ⑤カメラワーク。毎回思うことだけど1度も上手くいった試はない。 こればっかりはセンスなのかな。ことのほかゴーストカメラが使いにくい。 どうしたものかね。 ⑥何気にメンバー字幕が大きい 実は大きすぎキルデスログが見れなかったのが多かった。 もう少し小さくしてもいいかもしれない 今回の反省点をまとめてみた。 次回で少しでも改善されればいいなと思った。
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/1130.html
発売日 2013年1月25日 ブランド ninetail タグ 2013年1月ゲーム 2013年ゲーム ninetail キャスト 東かりん(フィリア・エルピス),咲ゆたか(ステラ・カーロ),桃也みなみ(シータ・ラトレイア),くわがたみほ(エレンディア・ヴェイト),大波こなみ(ルーチェ・ロア),榊木春乃(ジルヴェット・マガリャン),御苑生メイ(木崎静菜),ももぞの薫(カウラ・アハメス),森野ハイジ(弥勒),渋谷ひめ(マリア・ケイプ),有賀桃(ジャスミン・クルーガー,ローラ・ジョンソン),花南(アルマ・レイクランド),梅椿鬼(ドクトル),錫宮那由太(ファルコ・カーロ,レイフ・エリクソン),芦久比剥巳(コンラッド・D・マッコイ),中田樹ユロヒカ(チャールズ・クライス),星一人(アイゼン・フローベルガー,ガルヴァーニ・バッシ),笹崎こじろう(ガイスト),いしる太郎(ゾル,ラディウス・カーロ) スタッフ 監督・ゲームデザイン:け~まる 原画:金目鯛ぴんく モンスターデザイン:トシぞー,実々みみず,塩屋染 シナリオ:内山涼介,青木きりん,け~まる,和人 演出スクリプト:樋舘誠,てて,青木きりん バトルスクリプト:ミスターN プログラム:tomsan サウンド:天道紅緒,GEARS of DRAGOON管弦楽団(ARIEL WAVE),solfa ムービー:KIZAWA studio CG監修:トラ CG:ちゅるり,るいるい CG協力:麻乃庵,あずる 広報:ツギノミヤ WEB販促デザイン:JUN 製作サポート:けんもちいさお スペシャルサンクス:ARIEL WAVE,株式会社キューブ デバッグ:ninetail staff 製作・著作:ninetail オープニングテーマ 「Discharger」 作詞・作編曲:天道紅緒 ボーカル:Lemica エンディングテーマ 「Alter Blade」 作詞・作編曲:天道紅緒 ボーカル:RILIA
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/597.html
統合歴329年11月20日 本格的な冬が始まる一歩手前。つい数日前の中途半端な残暑は何処へ行った?と空に突っ込みを入れたくなる程の寒気に見舞われていた。 八坂州全域でも木枯らしが空気を読まずに大活躍。多くの学生は自主休校したくなる欲求を必死で押し殺し、暖房がよく効いた暖かい教室に駆け込んでいる。 守屋一刀も多分に漏れず、そんな学生の一人だった。日常的に鍛えているとは言え、寒いものは寒い。春生まれの彼にとっても出来るだけ敬遠したい季節だ。 そして、本人不在にも関わらず守屋の席を中心に陣取っているクラスメイトにひっそりと近付き、おもむろに服の裾から手を突っ込んだ。 「ア―――――ッ!!?」 「ああ、寒かった。皆、おはよう。」 守屋は外気に晒されて冷たくなった両腕を西行幸人の背中で暖めながら何事も無かったかの様にクラスメイトに挨拶をした。 そして、被害者が西行だった為、クラスメイト達もまた何事も無かったかのように守屋と挨拶を交わした。 「も、守屋ァ…お、俺に何か恨みでもあんのか?お前!?それとも何か?俺に気でもあんのかよ!?」 「いや、全くないギャ―――――ッ!!?」 涙目で抗議するクラスメイトに対して半笑いで返そうとする守屋が突然、普段からは考えられない様な絶叫が教室中に響いた。 守屋がクラスメイトの生背中で暖を取っていると何者かが、守屋の制服の裾から冷え切った両手を突っ込んで来たからだ。 「ん~~♪暖か~い♪」 態々、声を聞くまでもない。 態々、顔を見るまでもない。 態々、考えるまでもない。 このクラスでそんな馬鹿馬鹿しく、子供染みた真似をする生徒は3人しか居ない。 一人は加害者にして被害者、守屋一刀。一人は大絶賛被害者中の西行幸人 そして、最後の一人は… 「き、霧坂ぁ……何のつもりだ!?俺を心臓発作で殺す気か!?」 そう。悪ふざけの権化、霧坂茜華である。 「だって寒いんだもん。後、寒い寒いって言って私放っぽって、さっさと行っちゃうからだよ。あー、流石、筋肉多いだけあって暖かいわぁ…」 「そんなに寒いんだったら、頭から熱湯ぶっ掛けてやるから離せ。」 「いやん♪」 実際にやったら少しばかり洒落にならない事を口走るが、そんな事を守屋が霧坂にやる筈が無い。 誰よりも霧坂がよく分かっている事だ。だから、守屋の恫喝など霧坂には一切通用する筈も無く、霧坂は更に腕を突っ込み守屋は息を呑んだ。 「お前も離せよ…守屋。」 最大の被害者、西行幸人は半眼で守屋を睨み付けた。ボケられるのか突っ込まれるのかと待ってみれば完全放置で霧坂と遊ぶ始末なのだから虐められ損でしか無い。 流石にやり過ぎたかと守屋は慌てて西行を解放した。漸く、開放された西行は乱れた制服を直して、守屋と霧坂に向き直って口を開いた。 「今、皆と話してたんだけど州大会って明日なんだろ?」 「部活で来れない人は仕方が無いけど、明日は皆で応援に行くからね。」 と、安全圏に退避していた夕凪太郎が続く。 「有難うな。それじゃ、明日は無様な姿を見せないようにしないとだな。いい加減に手を離せ。」 「うん。ヤダ。新人戦は私も出るから頑張らないと!」 新人戦は頑張るけど、まだ手が冷たいので暖めさせろという事らしい。 守屋は無言で霧坂を睨み付けるが霧坂はしたり顔で受け流し、西行達は何故、守屋が霧坂の手を振り払わないのか不思議そうな顔で眺めていた。 そして、授業を終えスポーツギア部のメンバーはギアスタジアムの控え室に集まり州大会に備えてミーティングを行っていた。 「明日の第一回戦は冷泉高校だ。合宿では八坂が有利だったが、彼らも相当、練習を重ねて来たはずだ。 元々、部員数も多く練習設備も冷泉の方が上である以上、油断出来る相手では無いぞ。」 加賀谷は冷泉高校に対して微塵の油断すらしていないし、するつもりも無い。 相手が最強だろうが最弱だろうが関係無い。相手に応じて適切な手段を用いて徹底的に排除する。 そして、全部員に対してもそれを徹底するようにと空気のみで語り、張り詰めた空気が流れる。 「まあ、アレだけ守屋にコテンパンにされたんだ。気合を入れてきて当然だろ?」 三笠は空かさず張り詰めすぎた空気を和らげる為に冷泉高校の個人戦の選手3人を相手に守屋がシミュレーターで183連戦183勝した事を例に挙げた。 確かにギアに乗り始めて僅か三ヶ月の素人に朝から夕方までノンストップで延々と叩き潰され続けたのだから、見違える程の訓練を受けていたとしても不思議では無い。 「さて、守屋。私は超重兵器の部門にエントリーするつもりだが、お前は如何する?」 「フリーで出るつもりですが…少し待って下さい。」 小野寺の問いかけに守屋は一旦、待ったをかけモバイルシステムを起動し通信を開始。相手は目標兼、ライバルの矢神玲である。 『守屋か?どうした?』 「明日の出場種目、どれに出るか決めたか?」 『お前と決着つけねーとだからな。当然、フリーだ。』 矢神の戦いの中に守屋との決戦が入っていた事、それが当然であるかのような態度に守屋は顔が緩みそうになるのを必死に抑え モバイルシステムのモニタに映っている矢神に口の端を吊り上げ、挑む様な眼で睨み付ける。 「それは良かった…明日こそ、その首貰いに受けるぜ。俺に当たるまで負けるなよ?」 『ハッ!抜かせ!』 矢神は楽しくて仕方が無いと言わんばかりに表情を破顔させ、自らの首筋に手刀を当てた。 お前の首を叩き落してやるという殺意や敵意では無く、決着を付けようという矢神なりの意思表明だ。 「と言うわけで、フリーでエントリーしますよ。」 通信を終え、守屋は満足気な表情で出場種目を宣言した。 「仲の良いのは良い事だが、手を抜くなよ?」 「巡りに巡って漸く手にした決着を付けるチャンスですからね、全身全霊を持って挑みますよ。」 「ふむ…では、勝利をその手で掴んで来い。」 小野寺は何かを考える素振をするが、それも一瞬。気を取り直して守屋に檄を飛ばし、守屋もそれに応え無言で力強く頷いた。 統合歴329年11月21日 八坂州各校のスポーツギア部が一同に介し、4つに分かれた巨大なギアスタジアムの各所で激戦を繰り広げていた。 会場の規模、観客の収容人数、参加高校数、どれを取っても夏休み前の地区大会を遥かに圧倒する程の大きな舞台。 だが、守屋はそれに臆する事無くスタジアムのロビーで霧坂お手製の弁当を胃の中に収め、暖かい緑茶を啜っていた。 「おーい、守屋く~ん!」 午後の試合に備えて英気を養っていると次の試合の選手と久方ぶりの再会である。 翠の勝ち気な瞳と頬の絆創膏は相変わらずだが、藍色の短めの髪は初めて出会った頃に比べて長くなっており ほんの少しだけ少年らしさが消え、少女らしい風貌に様変わりしていた。 「宝仙の…久しぶりだな!」 「うん、夏以来だね。元気してたって言うか、私の名前忘れて無い?」 守屋が少女の名前を呼ぼうとして尻すぼみになった事に気付き抗議の声をあげる。 必死になって記憶の海から目の前の少女の名を引き上げようとするが、どうしても思い出せず素直に謝る事にした。 「………ごめんなさい。」 「ひっでー!片桐!片桐セイナ!!」 「すまん!宝仙高校の一年で専属機がイーゼル・イェーガーで使用兵装が専用のキャノンライフルってのは覚えていたんだ!」 そして、守屋は一番肝心な名前を綺麗サッパリ忘れていたという地雷を思いっきり踏み貫いている事に気付いていない。 「蜂の巣にしてやるから覚えてろ~~ッ!!」 正直過ぎるのも考え物だ。片桐はもう知った事かと頬を思いっきり膨らませて、顔を真っ赤にして走り去っていった。 「悪い事をしてしまったような気がしなくも無いが…アレじゃまるで子供だな。」 守屋一刀。まだまだ女心が一片たりとも分からない子供である。 片桐の態度に対して、かなり失礼な感想を持ちつつ、アイリス・ジョーカーのコクピットで時間を潰す事30分。 美味い飯に暖かいお茶。暖房のよく効いたロビーにいるせいで眼を閉じれば2~3時間程、時を越える事が出来そうな心地だった。 要はこれから相当の難敵との激戦が待ち構えているというのにも関わらず、満腹から来る睡魔に敗北寸前という事だ。 これは流石に拙いと思い、愛機の中で待ち続けているというわけである。 アイリス・ジョーカーという機体は不思議なもので、ただ乗っているだけで恐怖と怠惰の二つが簡単に消え去るのだ。 そして、程よい緊張感と、これ以上に無い程の気概を与えてくれる。 愛機と出会って僅か半年だが、今ではすっかり愛着も沸いており他のギアで戦おうという気さえ起こらない。 2年生の阿部辰巳がメーカーからの機体購入補助を頑なに拒み、旧式のリヴァイドを互換可能な最新パーツでカスタマイズし 現役で稼動させている理由が分かったような気がした。 守屋自身もこれから卒業するまでアイリス・ジョーカーから降りる事は考えていない。 先達同様にカスタマイズし続けて3年間乗り倒してやろうという気持ちでいる。 (そうなると機体名はアイリス・カスタム・ジョーカー?それとも、アイリス・ジョーカー・カスタムになるのか?) と愚にも付かない事を考えながら、試合開始10分前、整備班に機体の最終チェックと、選手に機体への搭乗を求める旨のアナウンスが流れ出す。 既に機体のリペアも最終調整も搭乗も完了している。守屋は意識を切り替え、バトルフィールドに続くゲートが開くのを待った。 ―試合開始、2分前 開かれたゲートを潜り抜け、蒼穹の空に燦々と輝く太陽。試合の再開を待ちわびた観客の大歓声。 天気と言い、会場の熱気と言い真冬を直前に控えた季節だとは思えない程だ。 「これじゃ、まるで炎天下の真夏日和だな。」 機体を開始位置まで進ませると、既に片桐のイーゼル・イェーガーが腕組みをして守屋の到着を待ち構えていた。 「まるで夏休みの焼き増しだな。」 夏季合宿で二人が初めて戦った時も、片桐は腕組みをしてアイリス・ジョーカーの登場を待ち構えていた事を思い出して、守屋は苦笑した。 あの時と違う事と言えば、片桐の髪が伸びた事と衆人観衆の前で戦う事くらい。守屋はその程度にしか考えていなかったが… 「それじゃ、夏合宿とは違うってところ見せてあげるよ。」 アイリス・ジョーカーのサブモニタにイーゼル・イェーガーのコクピット内部の映像が表示される。 「その眼…結膜炎じゃないよな」 サブモニタに映った片桐の翠の眼は血の様に紅く染まっていた。 「正真正銘、紅眼だよ。これを出したからって言ってギアの性能が変わるわけでも無いけど、本気の表れって事で。今回は手加減しないよ!!」 「全く…人が悪いな。」 口では怯えて見せるが身体は正直なもので、自然と口の端が吊り上がる。 矢神との決着を付ける前の準備運動の仕上げとしては、これ以上に無い相手だ。 試合開始のサイレンが鳴り、観客が歓声をあげると同時にイーゼル・イェーガーのキャノンライフルが砲弾を吐き出し、轟音を伴いアイリス・ジョーカーに襲い掛かる。 巻き上がる爆炎。燃え盛る火炎を切裂き、アイリス・ジョーカーがバックラーブレードを振りかぶりイーゼル・イェーガーに肉迫する。 元より、一撃で如何にか出来る相手では無い事は承知している。全身のバネを使って跳躍し、斬撃をやり過ごし無防備になったアイリス・ジョーカーの頭部に砲撃。 しかし、アイリス・ジョーカーは既に砲弾を潜り抜けイーゼル・イェーガーの懐に潜り込んでいる。片桐は負けじとキャノンライフルを持ち替え、振り落とさんとする。 「「疾いッ!!」」 片桐は守屋の追撃の速さに舌を巻き、守屋は片桐の斬り返しの速さに舌を打ち、二人は同時に同じ言葉を吐き捨てる。 こんな状況でも無ければ笑えるかも知れないが、笑うのは後からでも出来る。今は目の前の敵を叩き潰す事が先決だ。 アイリス・ジョーカーの右腕が翻り、バックラーブレードが横薙ぎに切り払われると同時にイーゼル・イェーガーの両腕が振るわれキャノンライフルの殴撃が迎え撃つ。 互いの得物が牙を剥き、二機の間に火花を飛び散らせるが拮抗状態も束の間。アイリス・ジョーカーが格闘戦で遅れを取る筈も無く、次第にイーゼル・イェーガーを押さえ込み始める。 「クッソ!守屋君が相手じゃ…ッ!!」 アイリス・ジョーカー目掛けて蹴りを繰り出すが、容易く左腕のシールドに阻まれてしまう。 だが、避けられずに防がれたのは好都合。足場になる物があればそれで良かったのだから アイリス・ジョーカーのシールドを足場に跳躍し、更に高度を稼ぎキャノンライフルを構える。 「この空中戦は私の勝ちだね!」 片桐が嬉々としてキャノンライフルのトリガーを引くと同時にイーゼル・イェーガーの滞空高度が急激に下がり、放たれた砲弾が明後日の方向へと飛んでいく。 「勝敗を決めるには、まだ早いッ!」 アイリス・ジョーカーの左腕のシールドからワイヤーが伸び、イーゼル・イェーガーのキャノンライフルを捕らえていた。 発砲すると同時にキャノンライフルを引っ張られ、狙い通りに砲撃する事が出来ない。 「夏休みの時よりも捕まえるのが上手くなったもんだね!」 砲撃は封じられた。だからと言って守屋に格闘戦を仕掛けるのは不利だ。しかし、片桐の表情に翳りは無い。 「片桐は首根っこ捕まえておかないと何を仕出かすか分からないからな。」 「よーく、ご存知で…っと!!」 片桐はニヤリと笑って、雁字搦めに縛られたキャノンライフルをアイリス・ジョーカー目掛けて投げ飛ばす。 守屋は片桐の意外な行動に虚を付かれるが、それも一瞬、気を取り直し投げ付けられたキャノンライフルをバックラーブレードで一刀両断にして着地する。 「ひっでぇ!!それ高いのに普通、態々ぶっ壊すか!?避けろとは言わないけど、殴り飛ばすくらいに押し留めてよ!?」 後で回収されても厄介なので破壊しただけだというのに何故か、物凄い剣幕で怒られ流石の守屋も呆然としてしまう。 守屋からすれば破壊される部位が多過ぎて、得物の一つや二つで大騒ぎする理由が今一つよく分からない。 「壊されるのが嫌なら持って来るなよ…」 「うるっせいやい!銃身展開ッ!」 イーゼル・イェーガーは片桐の半ばヤケクソ気味の叫び声を認識し、腰のスタビライザーからグリップが生え、先端部分がスライドし銃口が顔を覗かせる。 スタビライザーの役割を果たしていた二丁のアサルトライフルを両の手で掴み取り、アイリス・ジョーカーに突き付け大地に降り立つ。 「まだ得物を隠し持っていたのか……」 「おおよッ!今回は負けないよッ!」 そして、銃弾の雨がアイリス・ジョーカーに降り注ぐ。 一発一発の威力は低いが一度、被弾すれば装甲は劣化し、たちまちの内に機体を削り取られてしまう。 そして、降り注ぐ銃弾の狙いはアイリス・ジョーカーの頭部だ。ただでさえ造りが脆弱な頭部に銃撃が集中しては一たまりも無い。 左腕のシールドで頭部を庇い、蛇行しながら間合いを詰めるが当然の事ながら、片桐は簡単に間合いを詰めさせてはくれない。 一度、格闘戦に持ち込まれてしまったら、それを掻い潜り距離を離すのは至難の技だ。片桐にしてみれば何が何でも間合いを詰めさせる事は出来ない。 だからこそ、キャノンライフルを破壊されたのは大失態だった。そもそも、格闘戦も想定した頑強な造りになっているにも関わらず、叩き切るとは出鱈目にも程がある。 アサルトライフルも攻撃力に事関しては不足は無いが、あくまで予備の武装で装弾数に大きな不安がある。 その上、持ち合わせの予備弾装は既に破壊されてしまったキャノンライフル専用の弾装のみ。 弾が切れてしまえば必然的に徒手空拳による格闘戦を強いられる事になる。 (だったら…被弾させて装甲を削る事に専念した方が良いかも知れない…ただ当てるだけなら簡単なんだし…) 「如何した?攻撃が散漫になってきたんじゃないのか?」 「ッ!?守屋君の方こそ、手も足も出ないんじゃないかな?」 「そうだな。」 射線から逃れては食い付かれを繰り返し、防戦一方の守屋はあっけらかんと短く返答する。 その態度は他人事。まるで勝負を投げ捨てたかのようにも見え、片桐は暫し呆然とする。 「ふ、ふざけてんのか!?まだ勝負は終わってないよ!?」 「何をそんなに怒っているんだ?まだ勝負が終わってない事くらい分かっているさ。心配せずとも、ちゃんと倒してやるよ。」 だが、守屋は未だ攻撃には転じずアサルトライフルから蹂躙されるが侭になっている。 「「勝負あったな。」」 二人の戦いを眺めていた選手達は各々、席を立ち自らの持ち場へと戻った。 「行くのか?」 「ああ。飯、ありがとな。」 矢神は微笑しながら客席を立ち、小野寺に後手で手を振り愛機の元へと向かった。 「部長、何処に行くんですかー?」 「アイリスの両腕、交換準備をしておかねばならんからな。」 加賀谷は守屋がどの様に試合を進めるかを予測し、これ以上は見る意味が無いと確信し次の試合の準備に取り掛かった。 「ちょっと気が早く無いですか?そりゃあ、守屋君って追い込まれれば、追い込まれる程強くなるのは知ってしますけど…」 霧坂は守屋が勝つと確信している。矢神と決着を付ける前に無様な敗北を喫する筈が無いという精神論に基づく考えで根拠は全く無い。 だが、矢神と加賀谷は守屋一刀という選手を、よく理解した上で如何なる手段を用いて、片桐を撃破するか確信にも近い予測を打ち立てた。 ―守屋ならば絶対にこうするだろうと。 一見して片桐の一方的な攻撃が続き、どちらが優勢かなど火を見るよりも明らかな状況。 だと言うのにも関わらず、矢神と加賀谷は守屋の勝利を確信し、片桐もまた妙な雰囲気を感じていた。 「そろそろ、その左腕が使い物にならなくなる頃なんじゃないかな?」 「そうだな。左腕が駄目なら右腕で如何にか…出来れば良いんだがな?」 そして、アイリス・ジョーカーの左腕の肘から先が爆散し、守屋はすかさず右腕のシールドで頭部を庇い射線に追われながら、回避と防御を続ける。 「ッ…いつまで、そうしているつもりなんだよ!?」 守屋が特に何かをするわけでも無く、一方的に撃たれ続けている事が却って不気味に感じ、片桐は悲鳴混じりに怒号を張り上げる。 「ハッ…堪え性が無い奴だな?それじゃあ、そろそろ仕掛けるとしようか。」 「え……?」 守屋の声も表情も決して投げやりでは無い。寧ろ、悪戯小僧の様な、してやったりという表情をしている。 「片桐って意外と気が小さいよな?」 「な、なんだってぇ!?」 突拍子も無くヘタレ扱いされ、片桐は声を上ずらせながら激昂するが、守屋からそう評されるのも無理なからぬ事だった。 「俺が反撃を止めて防御一辺倒になった途端に思考がブレたろ? 手持ちの弾だけで頭部を破壊する事が出来ないかも知れない…当たらずとも遠からずだろ?」 「ッ!?」 「格闘戦になったら不利だ。四肢を貫いた方が良いかも知れない。 だけど、今頃になって残り僅かとなった弾数でそれが出来るだろうか。」 「な、なんで……」 そして、アイリス・ジョーカーの右腕のシールドが削り取られ、動力パイプに被弾し右腕が爆散する。 「何故、コイツは両腕を破壊されたのに平然としているんだろう?」 考えている事、考えていた事を次々に言い当てられ片桐は言い知れようの無い恐怖心に襲われ、身体を震わせる。 「思考がブレたと同時に攻撃にブレが出始めた。頭を狙いながら中途半端に脚に向けて弾をばら撒いたりな。 元々、装弾数が少ない武器なんだろ?だったら、初志貫徹、俺の両腕を潰した後で頭を撃ち抜くべきだったんだよ。」 守屋が言い終わると同時にアサルトライフルから反応が無くなる。 「ま、武器を破壊されたくらいで、あの怒りようだからな…俺みたいな戦い方は不気味に感じたか? だけど、俺にとってギアを壊されるのは何時もの事なんでな。最初から両腕を犠牲にして片桐を倒すつもりだったんだ。」 両腕が無くなったとは言え、飛び道具を持たないイーゼル・イェーガーなど両脚が健在なら充分に勝ちを狙える。 いや、この展開を狙い待ち望んでいたのだ。此処までは予定通り…後は予定通りに片桐を撃破するのみ。 「いくぞ…ジョーカー!眼前の敵を蹴り倒すッ!!」 大地を蹴り抜き、猛然とイーゼル・イェーガーに肉迫し胸部目掛けて飛び膝蹴りを放つ。 だが、片桐も黙ってやられるつもりは無い。確かに得物は全て失ったが、四肢は健在。 守屋が格闘戦に長けるとは言え、両腕を失った状態でその実力を完全に発揮出来る筈が無い。 「格闘戦は苦手だけど…手も足も動く!今日は負けないよッ!」 「上等ッ!ならば、その差を覆すまでだッ!」 イーゼル・イェーガーに飛び膝蹴りを受け流されるが、回避される事も防がれる事も予め念頭に置いていた守屋は焦る事無く身を捻り胴回し蹴りに切り替える。 一方の片桐は胴回し蹴りに反応し切れず、無防備な背中を強烈な剛撃を受け、弾き飛ばされる。 「片桐…これで終わりだッ!!」 イーゼル・イェーガーが咄嗟に両腕で頭部を庇いながらアイリス・ジョーカーの攻撃を待ち受けるが 守屋は気にする事無く、イーゼル・イェーガーの両腕を蹴り上げガードを崩し、自らの頭上目掛けて持ち上げた左足をイーゼル・イェーガーの頭部目掛けて叩き落す。 片桐は痺れる両腕を無理矢理、交差させアイリス・ジョーカーの踵落としを辛うじて防ぐが、攻撃が不発のまま終わらせる守屋一刀では無い。 イーゼル・イェーガーの両腕を機能不全に追い込まれてしまったが、片桐は頭部への攻撃をいだ事に安堵し、一寸ばかりの隙を見せてしまった。 守屋は左足を受け止められたまま、右足一本で飛び上がりドロップキックを繰り出しイーゼル・イェーガーの頭部を蹴り飛ばす。 「流石は片桐…矢張り、楽には勝たせてくれなかったか。」 「ご、ごり押しで打ち負かされた…この借りは来年、キッチリ返すからな!!覚えてろーッ!!」 「大丈夫だ。名前以外は忘れる事は無い…筈だ。」 守屋は大層、失礼な事を口走り踵を返し、悠然と格納庫へと歩を進める。 「次で…準決勝…」 此処まで我武者羅に戦い続けて来たが、気が付けば次で準決勝―そして、準決勝の対戦カードは宋銭高校。 言うまでも無く、代表選手は八坂州最強の一角にして、守屋の親友、目標、好敵手―矢神玲。 様々な因縁があり今の今まで、先延ばしにされて来た決戦の火蓋が今、正に切って落とされようとしていた。 爆散した両腕を交換、ブレードとチャクラムの取り付け作業を虚ろな目で眺めながら、矢神との決着に想いを馳せ―軽く凹む。 確かに僅か半年で守屋自身の実力は非常識な勢いで成長していると言える。並の選手では太刀打ち出来ない程の実力者だという事は疑い様が無い。 だが― 「俺が勝てたエース級の選手って片桐だけじゃないか…勝てるのか…?」 実力も経験も不足し過ぎている事を今更になって思い知らされ守屋が頭を抱えていると、太陽の光が人影に遮られ、日陰が射す。 「どしたの?難しい顔して?」 「なんだ…霧坂か。」 「なんだとは何だよー?」 霧坂の子供の様な切り替えしに守屋は憮然とした表情で睨みつけるが、霧坂がそれに気付く筈も無く守屋の左隣に腰を下ろした。 「で、お弁当どうだった?」 「あ?ああ…今日のも美味かったぞ。ご馳走様でした。」 霧坂は特に追求する事無く弁当の感想を聞き、守屋は半ば呆気に取られながら素直な感想を漏らす。 「いえいえ、お粗末様でした…ま、どんな結果になろうと、私が作る料理が美味しいのは変わらないってね。」 「え?」 「まー、初出場で準決勝。欲張っちゃう気持ちは分かるよ? 守屋君…矢神さんに負けるのが嫌なんじゃなくて、此処で負けるのは惜しいって怖くなったんでしょ? 自分の実力じゃ、二度と優勝するチャンスを掴めそうに無いから、此処で如何にかしたい。でも、出来ないって。」 ああ、そうだ。確かにそうだと霧坂の言葉に守屋は自分が悲観している理由を気付かされ絶句する。 最初は負けて当然。欲を言えば勝ちたい程度にしか考えていなかった筈なのに。 何時からだろうか?子供が駄々をこねる様な拒絶の仕方をするようになったのは? 図星過ぎて呆然としていると霧坂が守屋の制服のスカーフを掴み上げ、無理矢理視線を合わせる。 「ギアに乗って半年のド素人が八坂五指の一人と戦うって時に敵を見ないで負けるのはイヤーなんて腑抜けていたら瞬殺モノだよ? 勝ち目が無い事なんて始めっから分かっていた事でしょ?勝ち負け云々じゃなくて最強の一角と全力でぶつかり合いたい。 それが矢神さんとの戦いの本質じゃなかったの?なのに何時から、そんなにしみったれた男に成り下がったの? 目隠しして綱渡りするような戦いでも、怯まずに立ち向かうのが守屋一刀って男だと思っていたんだけどね。 ウジウジ、ウジウジと…塞ぎこんで、何を考えない。何もしない。それで負けるのが嫌?バッカじゃないの?そんな様じゃ矢神さんから愛想尽かされるよ?」 「五月蝿い。好き放題言いやがって…本当にお前は喧しいんだよ。」 守屋は霧坂の強引に腕を振り払い、立ち上がり踵を返す。 「あんまり無様なトコ見せないでよね、ヒーローさん?私からも愛想尽かされるわよー?」 「知るか。勝手にしろ。」 守屋は霧坂に背を向けたまま口を開く。先程のような気の抜けた声では無く、普段通りの力強い口調ではっきりと返す。 霧坂からは守屋の表情は分からないが、どんな顔をしているか態々、見るまでも無く、手に取るように分かる。 「ホントに手間のかかる男だこと…」 肩を竦め、呆れ返ったようなポーズを取るが、その表情と声色は明るい。 「互い様だ。だが、目は醒めた。勝てないまでも精々梃子摺らせてやるさ。」 「じゃ、カッコイイ所を見せてくれる事を期待させてもらうよ。」 毎回、とんでも無い事ばかり口走り、厄介事に巻込み、困らせる事ばかりやる癖に如何してなのだろうか? 何故、霧坂の言葉はこんなにも心地良いのだろうか?と首を傾げながら、守屋はアイリス・ジョーカーのコクピットの中に潜り込む。 確かに愛機のコクピットの中に居ると戦意が高揚する。だが、不思議とそれ以上に霧坂の言葉は守屋の士気を大きく高めてくれる。 (幾度と思い返しても、ただ喧しいだけの言葉でしかないのにな…だが、今は感謝しておいてやる。) 現に矢神に対する―いや、敗北に対する恐怖心は微塵にも無く、最強の好敵手との戦いに闘志が燃え盛る。 破壊された両腕の交換が完了し、愛機をスタジアムへと歩ませ、リヴァーツ…矢神玲と到着を待つ事5分。 身の丈と同じ刃渡りの斬馬刀を右肩で担いで悠然と歩を進め、開始線で待機するリヴァーツ。 「漸く、お出ましか…中々見かけないから負けたとか思ってたぜ。」 「はっはっは。抜かせ!」 守屋が牙を剥き出し、矢神を挑発するが敵意など微塵も無い。ただの挨拶みたいなものだ。 「欲を言えば、決勝でやりたかったんだけどな。」 「そりゃ、欲張りすぎだな!しっかし、此処まで勝ち残ったもんだな?ちと驚いたぜ?」 「面倒見てくれる人達が居て、支えてくれる奴が居る。そして、何より…目の前に乗り越えたい大きな壁がある。これで強くなれなきゃ嘘だろ?」 そして、リヴァーツに右腕を差し向け、シールドを縮ませ両サイドから刀身を展開させシールドの中心からブレードをスライドさせ、バックラーブレードをリヴァーツに突きつける。 「嬉しい事を言ってくれる…だがなぁッ!!デッケェ壁扱いされている以上、簡単に乗り越えさせると思うなッ!!」 肩に担いだ斬馬刀を両腕で持ち直し、リヴァーツを一回転させ前傾姿勢で斬馬刀を水平に構える。 「俺は立ち止まらない。最強の壁が俺の道を阻むのなら、ただ全力を持って打ち砕くまでだッ!!」 試合開始のサイレンが鳴り響くと同時に二機のギアが砲弾よろしく地を駆け抜け、周囲に爆音を鳴り響かせ、二機の間に小爆発さながらの巨大な火花を飛び散らせる。 斬撃を阻まれた両機はほぼ同じタイミングで膝蹴りを放ち、膝をぶつけ合い距離を離し、守屋は左腕のチャクラムを唸らせ、矢神は両手首のクナイを剥き出す。 「チャクラムッ!奴を捉えろ!」 「舞えッ!爆ぜろッ!」 残す試合も後僅か。残った選手は何れも劣らず剛の者ばかり…季節外れの猛暑はまだまだ続く。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/gowbug/pages/49.html
Gears of War バグまとめWiki へようこそ 当Wikiは 主にGOWのマルチプレイヤー上のバグに関する情報を集めております。 新たなバグを発見した方は、お気軽にご編集ください。小ネタでも構いません。 他のプレイヤーの迷惑となるので、掲載してあるバグの実践はやめましょう。 2ch 箱○氏曰く、「興味の無い方はお引き取りください」。 関連リンク 2ch本スレ http //game11.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1171159783/l50 playinghalotoday(英語) http //www.geocities.com/playinghalotoday/ Youtube http //www.youtube.com/ Wikiに関して分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ
https://w.atwiki.jp/gowjwiki/pages/26.html
ロビーで表示される人数少なすぎない? 検索すると一人で始まるんだけど ジャッジメントは買いなの? ショットガンが当たらないんだけど? オーバーランでオススメのクラスは? ストンプキルはどうやるの? レベルやリボン、メダルがリセットされた・・・ ロビーで表示される人数少なすぎない? 正しい人数が表示されていません。 数名しかいないモードでも検索すると大人数の部屋へ入る場合もあります。 検索すると一人で始まるんだけど 回線の適したマッチが見つからないのであなたがホストになっています。 もし部屋に人が入ってこない場合はあなたの回線に問題がある可能性が高いです。 ジャッジメントは買いなの? 欲しいと思った時が買い時。 ギアーズオブウォー1のゲームオンデマンドもついてくるので新規ユーザーには悪くないかも? Choke Point | 『Gears of War Judgment』海外レビュー http //www.choke-point.com/?p=13366 ショットガンが当たらないんだけど? 今回のショットガンはGears of War 2やGears of War 3と違い画面中央に弾が発射されます。 よって前作の感覚でショットガンを使っていると弾が相手に当たりません。 オーバーランでオススメのクラスは? COG側はエンジニア。ローカスト側はティッカー。 もちろんその他のローカストも特徴を理解していれば強力ですが、このクラスが一番チームに貢献しやすいと思われます。 ストンプキルはどうやるの? BOTしかできません。 レベルやリボン、メダルがリセットされた・・・ バグです。万が一に備え対策を取っておきましょう。 バックアップ作成 1.タイトル画面のストレージデバイスでクラウドセーブデータ(USBメモリでも可)を選択する 2.キャラクター設定やデータ 戦利品を選んでから戻るを選びセーブデータを作成する リセット時の復旧 1.ダッシュボードに戻ってストレージデバイスの設定で普段使ってるストレージ内のリセットされたデータを削除 2.タイトル画面でバックアップを作成したストレージを選択してセーブ 3.またダッシュボードに戻ってから今度はリセットデータを削除した普段使ってるストレージを選択してセーブ
https://w.atwiki.jp/gow3wiki/pages/15.html
+ ←クリックでショートカットリストを表示 マッチングシステム[ランク・マッチ] [クイック・マッチ] [カジュアル・エリア] [ルール選択] [インタラクティブ・ロビー] [イベント・カレンダー] [フレンド・リスト] [デディケイテッド・サーバー] 基本システム追加・変更点[コール・アウト(Call Out)] [タック・コム (TAC COM)] [マントル・キック(Mantle Kick)] [バッグ・アンド・タグ (Bag and Tag)] [セルフ・リバイバル(Self-Revival)] [回避アクション] [ボタンの長押し] [重複カバー] [武器交換] [誰も倒せないまま3回死んでしまった+Gearsの実績を何も解除していない] 経験値システム[勲章(Ribbon)] [メダル(Medal)]Beta Tester アンロック要素[キャラクター・スキン]Cole Train Bling Cole(仮) Commando Dom Mechanic Baird Savage Kantus Savage Grenadier Elite Adam Fenix 武器[マッチ開始前の武器選択] [処刑アクション] [リロード] フューチャー各種レビューサイトリンク EPICフォーラム マッチングシステム [ランク・マッチ] 2作目と同様に10人集まってから試合が開始される。 途中参加不可。パーティ可。 投票で3つの内からマップを選び、試合開始前に初期武器とスキンを変更できる。 途中抜けすると経験値が減る。 [クイック・マッチ] インタラクティブ・ロビーを採用している。 途中参加可能。パーティ可。 試合終了後自動でマップが変わる。途中抜けしても経験値が減らない。 気軽に遊べるマッチングモード。 [カジュアル・エリア] 前2作の実績を一つも解除していないプレイヤーだけが参加することのできるモード。 新規ユーザーがマルチプレイの感覚をつかむためのもので、強いエイムアシストがかかるようになっているとのこと。 [ルール選択] ランク、パブリックそれぞれでルールごとにマッチング出来る。 選択したルールをプレイしている総人数と、自分と同じ地域でそのルールをプレイしている人数が表示される。 [インタラクティブ・ロビー] BOTとの対戦をしている間に、次々とBOTがプレイヤーに差し替わるロビー。 [イベント・カレンダー] イベント・カレンダーが用意されて、経験値倍増イベントなどの情報が逐一提供される。 [フレンド・リスト] 画面右上に表示されているフレンドリストでチームを組んでから好きなモードを選択出来る。 [デディケイテッド・サーバー] 今作ではデディケイテッド・サーバーが導入されており、ラグを大きく軽減することに成功している。 デディケイテッド・サーバーとは: マシン一台をまるごと通信専用として使用する。ゲームの負荷がかからないので比較的通信対戦環境が良好になる。 基本システム追加・変更点 [コール・アウト(Call Out)] LTで的に照準を合わせLスティックを押し込むことにより、敵を3秒間マークすることができる。またキャラクターも「敵をマークした!」や「マークした!」といった内容の台詞をしゃべる。 マークされた敵は頭上にサークル(COG側は青色、ローカスト側は赤色)が表示され、味方にもそれが見えるようになる。 一度に複数マークすることはできない。 自分がマークした敵を味方が倒すとアシストとしてポイントが入る。 [タック・コム (TAC COM)] LBボタンを押すと、視界がグレーカラーとなり地形の輪郭が強調された表示になることで、味方の位置と配置武器の位置を、障害物の有無に関わらず透視することができる。なおTAC COM 中は攻撃不可。 スモークで視界が遮られている最中でも、近距離ならばスモークの中にいるキャラクターと地形の輪郭を確認することができる。 Capture the Leader ルールで、リーダーになっている場合、敵の位置も捕捉可能になる。 [マントル・キック(Mantle Kick)] 一つのカバーに向かい合ってはち合わせた場合、カバーを乗り越えて相手にキックを浴びせることができる。 キックモーションよりも、キックされた側のよろめきモーションのほうが長い。当然マウントキックからの銃撃もしくは殴りは強力な戦術となっている。 近接攻撃扱いなので、ダメージも含まれる。もう一度殴るとダウンする程度のダメージ。敵が乗り越えた先でダウンしていた場合とどめを刺すこともできる。 [バッグ・アンド・タグ (Bag and Tag)] 敵を盾にしている状態で、十字ボタンの↑を押すと、自分が所持しているグレネードを敵に引っかけたまま前方に蹴り飛ばすことができる。 敵を盾にした際、自動的に敵の所持するスモーク・グレネードを盗み取ることができるようになった。ただし、グレネードの所持数が最大の場合や、自分と敵の持っているグレネードの種類が違う場合(自分の所持数がゼロの場合は問題なし)、そして敵がスモーク・グレネードを所持していない場合は盗み取ることができない。 全てのタイプのグレネードで可能だが、グレネード系の武器を一つも持っていない状態ではBag and Tag自体を行うことができない。 盾にしている敵が攻撃を受け、体が一部損傷している状態であっても行うことができる。 [セルフ・リバイバル(Self-Revival)] ダウン時にスティックニュートラルでA連打。 片膝を立てたような状態になり、助けを待たずとも自分で蘇生することができる。 ダウン時に左スティック+A連打で這いずりは以前通り。 [回避アクション] 前二作では前後左右のみであった回避アクションが、360度対応になったことにより、より直観的な動きが可能となった。 [ボタンの長押し] Xボタン、Yボタンに割り振られている行動を明確に使い分けるための処置。 Xボタン 蘇生、ミートシールド Xボタン長押し 武器を拾う、弾薬補充 Yボタン カーブ・ストンプ Yボタン長押し 各武器「処刑」アクション [重複カバー] カバー時に他キャラと衝突することを以下のように解消している ━━━━━━ ●○ この状態で●が→に移動しようとした場合 ━━━━━━ ↘ ○ ● ↗ このような状態を経て右側へスムーズに移動する [武器交換] LTで味方に照準を合わせXボタンを押すことにより、お互いの装備している武器を交換することができる。 Botに対しても同様に武器交換ができる。またBotは拒否することがないので、強力な武器を回収したい時などに有効活用できる。 [誰も倒せないまま3回死んでしまった+Gearsの実績を何も解除していない] CoD MW2で言うところのデスストリークに似たもの。初心者救済要素。 ゲーム開始時点から最初の10キルに限っては、ダメージの増加とヘルスの倍増というボーナスが与えられる。 このボーナスは1キル毎に少なくなっていき、10キルで完全に消え去るという仕様。 新規プレーヤーに最初のハードルを越えてもらうために設定されている。 経験値システム Gears of War 2 同様マルチプレーの結果により経験値を得ることができる。 経験値を得る条件は、敵を倒す、味方を回復する、マッチに勝利するなど オフラインでも経験値を得ることは可能だが、オンライン時のそれに比べて得られる経験点が低く設定されている。 [勲章(Ribbon)] 1試合内で特定の戦績を残すこことにより獲得できる。 獲得した勲章はマッチ後ボーナスとして経験値に加算される。 勲章の詳細と獲得数は戦績画面から確認可能。 例: 5-kill streaks (連続5キル達成) drawing first blood (ファーストキル達成) killing your nemesis and reviving a set number of teammates (敵を倒して仲間を回復) [メダル(Medal)] 特定の武器でのキルや行動を重ねることによりメダルを獲得する。 例えばヘッドショットを行った数などの「専門兵科」と考えられる行動数で、一試合だけに限らず継続してカウントされる。 マルチプレイにおいて獲得した「メダル」を付加してプレイすることができる。 武器のカスタマイズ(武器スキン)アンロックにも関連付けられている。 メダルは4段階(★★★★)になっており、段階が上がるとグレードアップする。ただし一部を除く(Beta Tester、OLD GUARDなど) 1段階(★☆☆☆)Bronze/2段階(★★☆☆)Silver/3段階(★★★☆)Gold/4段階(★★★★)Epic Epicメダルに到達後、再度Epicメダル相当の行動をすると周回数が表示されるようになる。(★★★★ → 2 → 3......) メダルの詳細と獲得数は戦績画面から確認可能。 例: 100 ヘッドショット → マークスマン(Marksman)メダル 獲得 100 チェーンソー → ランバージャック(Lumberjack)勲章 獲得 以上のものは小さなポップアップで表示され、フレンドとの比較も容易となる。 キルだけに限らず様々なものが用意されている。 Beta Tester βテストに参加することで得られるメダル。解除しておくと製品版でも使用可能となる。 アンロック要素 [キャラクター・スキン] スラシュボール"クーガーズ"コールスキン Cole Train 上記のスラッシュボール・スキン。 βテスト中に50試合こなすことで使用可能となり、さらにこのスキンを使用して10試合を戦い抜くことで製品版でも解除される。 現在、日本語版での入手方法は不明です。 Bling Cole(仮) コールの新スキン、詳細は不明。 Commando Dom ドムの新スキン。 Dedicated Executionトレーラーの2 44において確認できる。 海外版をGamestopで購入することによる特典スキン。 日本では8月30日発売予定のファミ通Xbox360 10月号にダウンロードコードが付属する。 Mechanic Baird ベアードの新スキン。 Mechanic Baird Dedicated Executionトレーラーの2 44で確認できる。 海外版をBest Buyで購入することによる特典スキン。 日本ではamazonで通常版を購入することで入手できる模様。各種限定版については不明。 Savage Kantus サヴェージ・カンタスのスキン。 海外版をAmazonで購入することによる特典スキン。 日本ではJoshinで予約購入することで入手できる模様。(通常版、リミテッドエディション、エピックエディションで確認。本体同梱版については不明。) Savage Grenadier Elite サヴェージ・グレネーディア・エリートのスキン。 海外版をWalmartで購入することによる特典スキン。 日本ではSofmap.comで予約購入することで入手できる。 Adam Fenix アダム・フェニックスのスキン。 海外版、日本語版共にLimited/Epic Edition購入者に解除用のコードが付いてくる。 武器 詳しくは武器と乗り物の項目を参照。 [マッチ開始前の武器選択] プライマリ武器は Lancer、HummerBurst、Retro Lancer の中から選択可能。 セカンダリ武器は Gnasher、Sawed-off の二つから選択可能。 リスポン有りのルールでは、リスポンを待つ間に武器の変更が可能(リスポン無しのルールでも、おそらく可能だと思われる)。 リスポン待ちの画面中に、Aボタンで武器セットを選択した後十字キーで選択、十字キー㊧:プライマリ 十字キー㊨:セカンダリ [処刑アクション] Yボタン長押しで発動(ボタン通常押しはカーブストンプ)。 処刑技はマッチスコアと別に経験値が入る。 GoW1,2において、Bで止めを刺すと殴りモーション(武器によって多少違いがあった)になっていたが今回はキックに変更。最も素早い処刑アクション。 処刑動作を解除していない武器、もしくはスナブピストルでのYボタン長押し処刑は長押しの後Yボタンを連打することにより殴りの回数を増やせる。またCOG側かローカスト側かで別の処刑モーションとなる。 [リロード] 多くの武器でアクティブリロード範囲の変更が行われている。 アクティブリロード範囲の前か後ろかで、リロードミス時のアクションが違うものとなっている(例外もいくつか存在する)。前者は通常のジャム(弾詰まり)アクション、後者は装填中のマガジンを一度落とし、その後通常のリロードを行う。なお後者のミスアクションの方が多少、時間的に短いものとなっている。 フューチャー 各種レビューサイトリンク Joystiq Review Kotaku Review IGN Review GV4TV Talkabouts Gears of War 3 Multiplayer Choke Point EPICフォーラム Epic Forum Epic Forum Gears of War 3 Info page
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/644.html
統合歴329年12月25日 特に慌しいわけでも無ければ、暇というわけでも無く、偶に普通じゃ無い出来事に巻き込まれつつも 極々、普通の高校生として日々を過ごしていると、気付けば新年が訪れるまで残すところ一週間。 真冬の凍て付く空気も何のその。八坂の街は聖誕祭一色に包まれ、人々は華やぎ色めいていた。 実際のところ聖誕祭だのクリスマスだの言われても、宗教や信仰の概念が無い統合歴の時代において この年間行事が一体、何を意味をしているのか、何がめでたいのかはよく分かっていない。 しかしながら、倭国人の原点である日本人も適当に理由を付けて楽しんでいたのだから問題は無い。 何千年の時を経たところで、日本人のノリが地球全土に広まった程度にしか変わっていないのだから。 そして、物語の中心、私立八坂高校では年間行事で学校主催の聖誕祭パーティが開かれている。 主催者である理事長、弥栄栄治曰く― 「ほら、学園物のドラマとかアニメだとありがちなんだけど、実際にやっている所って少ないじゃない? だから、僕が学校の運営をやる時は必ず盛大な聖誕祭パーティを開こうって決めていたんだよね。 なーに、金ならウチのエース陣がスポンサー契約料を稼いできてくれるから…え?アイリスの修理費? 大丈夫だよ。足りないなら父親の脛でも齧るよ。二十年以上そうやって生きて来たんだし、馴れっこさ。」 ―との事である。 八坂州の何処からか怨嗟の咆哮が聞こえてきそうなコメントだが、八坂高校の生徒と職員にとって 知った事では無く、皆、思い思いの格好で着飾り、級友と談笑しながらパーティの開始を待っている。 「霧坂、気合入ってるじゃん!流石の守屋も一発で落ちるだろ!?つーか、俺が落ちそ~!!」 西行を始めとする男子生徒の面々が霧坂の格好を見るなり、鼻息荒く狂喜乱舞する。 肩と背中が露出した黒いサテンのドレスに胸元と腰には色栄えのする赤いリボンが拵えられている。 そして、赤い薔薇の造詣が施されたヘッドドレスと、胸元のリボンが豊満な胸の谷間と合わせて 愛らしさと妖艶さの強烈なギャップを醸し出し、これ以上に無い程、霧坂の魅力を引き立てていた。 「な、何で、そこで守屋君が出て来るのよ?」 霧坂は西行の子供染みたからかいの声に対し、あからさまに動揺し、白磁の如く白い肌は朱に染まり 金糸の様に艶やかなか髪が豊かに育った胸と共に揺れ、男子生徒の心の声が一つになった。 『エロい』『眼福眼福』『守屋殺す』 思ったより、まとまっていなかった。 「またまた~!とぼけちゃって~!」 「私をプレゼント~!とか言ったりして~!!」 西行が霧坂をからかった事を皮切りに女子生徒も混じって、霧坂を囃し立てる。 そして、誰もが面白いネタ程度にしか考えていなかった為、霧坂の変化に気付けなかった。 朱に染まった霧坂の頬。だが、それは照れでは無く、怒りを纏った紅蓮の炎であるという事に。 「もー!違うってば、あんまり調子に乗って舐め腐った事ほざいているとギアで踏み殺すわよ?」 踏み殺すの部分だけ無駄に低く凛々しい声になり、皆一同に口を閉ざし、霧坂から眼を逸らした。 パーティ開催待ちの騒々しい校舎は1年3組の溜まり場だけ水を打ったような静けさに支配される。 「そう言えば、守屋君は?姿が見えないけど…まだ来ていないのかな?」 一人、少し離れた安全圏から眺めていた夕凪が静寂を切り裂いた。此の侭、放置していては 気の弱い生徒が泣き出しかねないし、今日は年に一度の聖誕祭。気まずいのはご免だと。 「今日はオーバーホールが終わったギアの調整作業があるからって朝に出ていったっきりだけど… この場に居ないって事は、まだ格納庫かシミュレーターで作業しているのかな?」 「霧坂さんは行かなくても良かったの?」 「私は補欠だし、専属ギアがあるわけじゃないからね。そう言えば、州大会の決勝戦の対戦相手に 色々、アドバイス貰ったって言ってたし、パーティが始まるギリギリまで色々、試すつもりかもだね。」 守屋のバトルスタイルはギアの性能や性質、特性を無視した、身体能力任せに戦うというもので 達人の目から見ると非常に歪で付け込み易く、御し易い相手でしか無いのだが、決勝戦の対戦相手 月島静丸は守屋の優れた身体能力を、ただで捨て置くのは惜しいと色々、世話を焼いた経緯がある。 そして、守屋はそのアドバイスを元に、朝から機体の再調整に取り掛かっているのだが、思いの他 これが難航しており、MCI搭載機乗りの先駆者である小野寺に教えを請おうとしたが、どういうわけだか オーバーホール直後でヴァイゼストの調整があるのにも関わらず、朝から姿が見えず連絡も取れない。 不幸な事に矢神とも連絡が付かず一人で四苦八苦し現在も時間を忘れて、調整作業に勤しんでいる。 「守屋も大変なんだなぁ」 分かったような分からないような、微妙な反応が返って来るが霧坂は特に気分を害するわけでも無く 多分、言っている事の意味の半分すら理解してないんだろうなと思いながら、微苦笑を浮かべた。 何事も舞台裏の事なんて部外者には、よく分からないが大変そう程度に過ぎないのだから仕方が無い。 不幸な出来事や、暴力、怪異とは一切無縁の平和な日常。霧坂は当たり前の様に幸福を享受していた。 だが、そんな彼女に何の前触れも無く、脈絡も無く、唐突に避けられぬ不幸が襲い掛かる。 そして、轟音と共に八坂高校の校庭と守屋一刀の物語に小さな亀裂が走った。 「また違法ギアかよ~!!」 腹の底にまで響く轟音に空を仰ぎ見ながら誰かが不満気な声をあげる。今年に入って既に二度の襲撃を受けている。 良くも悪くも違法ギアの存在に慣れてしまい、パーティの進行に滞りが出る事を懸念する程度にしか感じていない。 だが、空には満点の星々と大きな満月が聖誕祭を祝福するかの様に瞬くだけで、無粋な鋼は何処にも居ない。 轟音の出所は空では無く地下。何よりも、喧しいとは言えプラズマジェネレーターの駆動音とは似て異なる。 「地震…頭の上に何か堕ちて来たら大事だし、校舎から離れた方が良いかもね…」 霧坂は人形の様な表情で淡々と言葉を発し、校庭へと人間離れした速さで駆け出した。 「霧坂、待ってくれよー!」 クラスメイトが思わず制止を求めると、霧坂は何時も通りの笑顔で振り返り、何時も通りの声色で― 「ほら、こっちこっち!死にたくないから置いてくわよー!!結構、揺れるわね…ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 ―轟音と共に裂けた地の底へ悲鳴と共に吸い込まれていった。 そして、尚も轟音と『非常に微弱』な地響きは校庭を切り裂き、地の底へと引きずり込む。 亀裂は奥深く、漆黒の闇に染まっており、中の様子が全く見えず、霧坂の安否も分からない。 「霧坂さん!?」 「お、おい…嘘だろ…?」 「ど、どうすりゃ良いんだ…?」 ついさっきまで笑っていた霧坂が地の底に消え、生徒達は真っ暗闇の地の底を目の当たりにして混乱に陥った。 「も、守屋だ!夕凪!!と、兎に角、守屋を呼びに行くぞ!!」 「わ、分かった!!」 二人は何か行動を起こして、必死に平静さを取り戻そうとギアスタジアムへと必死の形相で駆け出した。 一方、守屋は格納庫の中で霧坂が危機に陥っているとも知らず、調整作業の最終段階に入っていた。 八坂州最強の一角を担う、月島静丸のアドバイスを元に機体の重心、反応速度、出力バランスetc 其々のパラメーターを入力してはシミュレーターでテスト起動を行い、その様子を録画して 自分のイメージと実際の動きの誤差を見つけては修正しての繰り返し作業。 妥協を一切許さない地道な作業の甲斐もあってか、守屋はアイリス・ジョーカーの力を完全に引き出し アイリス・ジョーカーもまた守屋の身体能力を比較的、完全に近い形で反映する事が出来るようになり 文字通り、人機一体となり鋼の巨人、アイリス・ジョーカーは守屋の第二の身体として生まれ変わった。 「そろそろ行かないと霧坂が五月蝿そうだな。皆、めかし込むって言ってたけど…制服でも良いよな?」 守屋は調整作業の結果に満足気な表情で席を立ち、せめてタキシードに着替えるべきかと考えるが 家に戻るのも面倒臭いと結論付け、普段の一割増でスカーフの形を綺麗に整え、ブレザーを羽織った。 「守屋っ!!守屋っ!!守屋~~ッ!!霧坂が…霧坂が!!」 「五月蝿いな…また馬鹿な事言って霧坂でも怒らせたのか?」 「そうじゃなくて、本当に大変なんだよ!!」 「夕凪まで…何があったんだ?」 西行は格納庫に転がり込むなり、息を切らせながら守屋の名を連呼し、守屋は心底、鬱陶しそうな顔をするが 続けてやってきた夕凪の叫び声と、今にも泣き出しそうな、二人のただならぬ様子に守屋は表情を一変させた。 「さっきの地震で地面が抜けて…その中に霧坂さんが落ちたんだ!!」 「…地震?お前等、レスキューギアの手配は?まだなら今すぐ呼べ。」 守屋は地震という単語を聞いて、表情を訝しませるが二人の言動から霧坂が危機に陥った事を悟り 特に慌てた様子も無く、淡々と二人に指示を出してモバイルシステムを起動し病院に事情を説明し アイリス・ジョーカーのコクピットハッチを開き、中に乗り込み始めた。 「守屋!?」 「八坂病院に搬送依頼。父さんの名前出したから最優先で来てくれる筈だ。」 「いや、そうじゃなくて…」 「レスキューギアの手伝いに行ってくる。二人とも危ないから離れていろ。」 余りにも淡々とした口調と平坦な態度に二人は眉を顰めるが、次の瞬間、考えを改める事になる。 守屋はアイリス・ジョーカーを起動するなり、天井を突き破って5月の襲撃事件に活躍したカタパルトに飛び乗り 自身を校庭に向けて撃ち飛ばし、放物線を描きながら空を駆け抜ける。 「馬鹿女がッ!厄介事を引き起こして、俺に押し付けるのがお前の役目だろうがッ!! よりによって、何でテメェが厄介な目にあってやがるッ!!ふざけてんじゃねぇぞッ!!」 守屋は周囲の景色が目にも止まらぬスピードで通り過ぎていく様にも目もくれず大声で叫び出した。 ―俺が傍に居れば、こんな事には ―自惚れるな ―こんなのは嘘だ 思考など全くまとまっていない。今はただ霧坂を救い出す事だけを考えていれば良い。 だが、霧坂の身に…そう考えると恐怖や自責などが守屋の頭の中で高速でループし続ける。 表面だけでもと二人の前で平静さを取り繕っていたが、一人になるなり恐慌状態に陥っていた。 「西行達が言っていたのは……ッ!?地面が抜けたって、抜けすぎだろうがッ!!」 聖誕祭パーティの演出としてライトアップされていた校庭は守屋の予想を遙に越える惨状と成り果てており 大きく裂け、ぽっかりと大きな口を開いた地面は夜の闇よりも黒く、深く、奈落への底の入り口のようにも見え 守屋の脳裏に霧坂の一番見たくない姿がフラッシュの様に浮かび上がり、恐怖に慄き身震いする。 (駄目だ。霧坂が助けを求めているかも知れないってのに、俺が怖がってなんていられない…) 守屋は被りを振って、裂けた大地の中に飛び込み、バックラーブレードを展開し壁に刃を突き刺し 落下速度を落としながら、アイカメラの光量とセンサーの集音機能の出力を最大値まで引き上げ 壁を切り裂きながら高度を落として行き、やがて、アイリス・ジョーカーは深淵の闇に飲み込まれた。 守屋はアイリス・ジョーカーの双眸から放たれる光を頼りに周囲の把握に努めるが 切り立った壁が眼に映るだけで未だに底は見えず、地下に向かって落下を続けるだけだ。 霧坂は何事も無かったかのように無邪気な笑顔で守屋の救出を待っていた。 いいや、霧坂は何も感じなくなり静謐を湛えて守屋の到着を待たずして朽ち果てていた。 思考の中にある霧坂の笑顔が明滅し、無残な亡骸に切り替わり、守屋の心臓が跳ね上がる。 ―霧坂の笑顔を失いたくない。 守屋は左隣に視線を動かすが誰も居ない。ギアのコクピットの中なのだから当然だ。 だが、霧坂は守屋の意思や感情に関係無く、どんな時でも守屋の隣に居たのだ。それが守屋の日常だ。 勝手に隣に居着いて、人の心を乱しておきながら、勝手に消え失せるなどと許して堪るものかと。 「霧坂ッ!!何処だッ!?返事をしろッ!!死んでたら怒るぞッ!!返事しろッ!!」 守屋は悲鳴混じりの怒声を張り上げる。地面の陥没は守屋の予想以上に深く 笑って済まされる怪我どころか、良くて重度の後遺症が残る程の大怪我をしているか ―臓腑を吐き出し、肉片と眼球を周囲に飛び散らせて既に死んでいる。 守屋にとって都合の良い妄想を頭の中に思い浮かべ、時には怒りで恐怖を打ち消し、冷静さを装うが 切り裂かれ陥没した校庭の深度は守屋の予想を遙に越え、人の身よりも頑強なギアですら危険が及ぶ。 状況を察するまでも無く、霧坂の生存は絶望的。守屋にそんな現実を受け入れる事が出来る筈も無く 折れそうになる心を無理矢理、奮い立たせ守屋は必死の形相で霧坂に只管呼びかけ続ける。 無限に続くかと思われた自由落下も遂に終点。アイリス・ジョーカーのアイカメラが地底に広がる大地を照らす。 守屋は足元に何も無い事を確認して、壁を蹴ってバックラーブレードを引き抜き、地面に飛び降りる。 着地と同時に泥飛沫がアイリス・ジョーカーの白い装甲を汚し、柔らかい地面に死人の様な表情の守屋に生気が戻った。 「泥…霧坂…居るんだろ…返事しろよ!声を聞かせてくれよ!頼むから!!」 地面が柔らかい泥で出来ているとしても、奇跡でも起きない限り、この高さから落ちて無事で済む筈が無い。 済む筈が無いのだと思考の片隅で守屋に警鐘を鳴らすが、守屋にはこの泥しか縋りつける物が無い。 このまま現実を受け入れるのは狂ってしまいそう…いや、既に狂い出しているのかも知れない。 現に守屋は母親とはぐれて、泣いている子供の様に霧坂の名を狂った様に呼び続ける。 「頼むよ…霧坂ぁ…!!返事をしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」 滂沱と溢れ出る涙で守屋の表情は無残に歪み、嗚咽混じりの雄叫びが地底に木霊する。 そして、守屋とアイリス・ジョーカーは膝から崩れ落ち地面に突っ伏した。これ以上、自分を誤魔化すのは無理だ。 霧坂の遺体を見たわけじゃないが、高層ビルから飛び降りるのと何ら大差は無いのだ。都合良く奇跡など起きない。 ―生きている筈が無い。 「霧坂ぁ…霧坂ぁ…霧坂ぁあああああああッ!!!」 一度、流してしまったせいか堰を切ったかのように涙が流れ、守屋は霧坂の名を連呼しながら嗚咽を漏らす。 ―こんな現実は嘘だ。ある筈が無い。今も霧坂は俺の助けを待っている。 だが、自らを奮い立たせようとしても駄目だ。生存不可能だ。霧坂の遺体を探しているに過ぎない。 「守屋…君…?」 霧坂が息絶えながら、守屋を呼びかける事など絶対に有り得ないのだ。 「霧坂ッ!?何処だッ!?何処に居るッ!!」 守屋は霧坂が生きているなど絶対に有り得ない事だと思っていた。 だが、アイリス・ジョーカーのセンサーが霧坂の今にも途切れそうな声を幻聴でも無く、確かに拾い上げた。 守屋はセンサーを頼りにアイカメラで忙しなく地面を照らすと泥まみれで横たわる霧坂を発見する事が出来た。 「霧坂ッ!?」 我に返った守屋は慌てて愛機を霧坂の元へと移動させ、その身を屈ませ飛び降り、霧坂を抱き上げた。 五体満足で意識もしっかりしている。暗がりのせいで霧坂がどんな傷を負っているか確認は出来ないが 意識があるのならば、今すぐ病院に運べば大事になる事は無いと考え、守屋は安堵の表情を浮かべる。 「もう…何て顔してるの?窮地に陥った…お姫様を救いに来た…ヒーローの顔じゃない…よ?」 霧坂は守屋のグチャグチャになった顔を見て、痛みを堪えながら普段通りの調子で笑うが 今すぐにでも消えて無くなってしまいそうな気がして、却って守屋の不安を煽る事になった。 「大丈夫だよ…痛いってだけで…死んでない…痛っ…」 霧坂は守屋の雰囲気を察して、気丈に振る舞い、身体を起こそうとするが苦悶に満ちた表情を浮かべ 守屋の腕の中で崩れ落ちる。霧坂の身体の何処からか血液がジクジクと流れ出し、生温い感触が 両腕を伝い汚していく、霧坂の命が流れ出ていくような恐怖を感じ、守屋は霧坂を強く抱き締めた。 「痛い痛い!マジで痛いって…抱き締めてくれるのは嬉しいけど…ホントに痛いんだってば…」 「わ、悪いッ!!」 霧坂の非難の声に守屋は我に返り、霧坂を抱き締める腕の力を緩め、口元をきつく閉じた。 今は恐怖も不安も戸惑いも、何もかも後回しだ。既に目的は果たし、此処には用が無い。 「驚いたよ…いきなり地面が抜けるし…君は…私がピンチになったら…必ず来てくれるね…」 「人を好き勝手に振り回しておいて、勝手に死ぬな。モーションリンク脚部限定。腕部固定。」 守屋は霧坂を抱きかかえたまま、アイリス・ジョーカーに乗り込み、元来た道へと引き返す。 ゆっくりと、しかし、足取りは力強く、泣き腫らした顔も今ではすっかり普段の顔付きに戻っており 霧坂は守屋の首に腕を回した。自身の血で守屋の顔を汚している事は最早、気にしない事にした。 (矢張り…地震じゃない…) 霧坂を救出した事で守屋の頭が動き出し、頭の片隅に追いやっていた西行達の言葉を思い出す。 地面が抜け落ちる程の大地震だったにも関わらず、守屋は地震の発生を感知する事が出来なかった。 そもそも、地震など起こっていないのだから。そして、何処まで続くとも知れない横穴やギアでも 自由自在に動ける程の巨大な空間は何者かの手によって作り出されたとしか言い様が無い。 「霧坂、痛むかも知れないが…しっかり捕まっていろ。少し、無理をするからな。」 「ぎゅ~~…って、元気な時に出来れば良かったのに…」 霧坂は些か、落胆した表情で守屋の首に回した腕に少しだけ力を込める。これが精一杯なのだろう。 守屋は霧坂の言葉を無視して、周囲の気配を探り取る。用は済んだが、もう一波乱退けねばならない。 アイリス・ジョーカーよりも一回り大きな鋼を纏った鉄巨人が暗闇から姿を現し、守屋の行く手を阻む。 (何なんだ、コレは……獣の殺気……?) 人の形をした鋼から、飢えて正気を失った猛獣の様な殺気を気取った守屋の脳が反射的に警鐘を鳴らす。 アームドギア以前の主力兵器ごと兵器の記憶を呼び起こすが守屋の記憶の中に該当機種は存在しない。 「見ての通り、取り込み中だ。今すぐ失せろ。」 守屋の言葉が通じていないのか、そもそも聞く気が無いのかは定かではないが異形は咆哮で応え 錆びた間接を軋ませ、地を蹴り、天井を蹴り、壁を蹴り、縦横無尽にアイリスの周囲を飛び回り翻弄する。 古錆びた鋼を身に纏った異形の動きは、まさに険しい自然を自由自在に飛び交う獣の動きその物。 (凄まじい運動性能だが…) 「霧坂、阿呆みたく動かすから、少しだけ我慢してくれ。」 「うん…大丈夫…あんまり…痛くしないでね…」 霧坂は守屋の首に回した腕に力を込め、守屋も霧坂を抱きかかえる腕に力を込め、無言で肯く。 相変わらず、殺気は守屋を突き刺したままだ。―何故、守屋は飢えた獣の様な殺気だと思ったのか? ―簡単な事だ。 「新型か旧型かは知らんが、狂った獣の始末は慣れている。5秒で片付ける。」 異形は天井を蹴り、アイリス・ジョーカーの周囲を跳弾の様に目にも止まらぬ素早い動きで死角を突く。 背後の頭上から二つの鋼拳が迫っているのにも関わらず、守屋はその身を微動だにさせないでいる。 未知の異形の動きを捉える事が出来ないからか?それとも、霧坂という異物の存在が動きを鈍らせているのか? 否― 守屋は左足を軸に機体を独楽の様に旋回させ、異形の鋼拳が眼前に迫り来るのも意に介さず 異形の首筋に目掛けて、右足を大鎌の様に振るい壁に縫い止め、力を失った異形の拳がだらりと垂れ下がる。 どれ程、俊敏だろうが有効な攻撃に繋げられる動作は極僅か、それらの情報の取捨選択さえ間違わなければ 態々、眼に頼らずとも向けられる殺気とタイミングを見計らえば、この程度の芸当など造作も無い。 どちらにせよ、満天の星空の光すら届かぬ、地下の世界において視覚など大して役に立ちやしない。 異形が悔しげな咆哮を轟かせ、戒めを解こうとするが守屋が追撃に移る方が圧倒的に早い。 軸足にしていた左足一本で地を跳ね、後方に宙返りをしながら異形の顎を蹴り上げ、右足一本で着地。 更に前方に宙返りをすると同時に異形に踵を叩き落とし、頭部を粉々に打ち砕く。 「フルドライブ…1-Second」 アイリス・ジョーカーのプラズマジェネレーターが異形以上に異様な咆哮を放ち、我が身を焦がす程の力を漲らせ 叩き落した左足を地に着け、再び、軸足にして勢い良く突き出された巨槍の様な胴回し蹴りで、異形の腹部を貫く。 そして、守屋とアイリス・ジョーカーに腹を蹴り破られた異形は洞窟の壁に叩き付けられ、動作を停止した。 「4.7秒…予定通りだ。待たせたな…霧坂、脱出するぞ。」 「これは…元気な時でも…二度とゴメンだね…」 「悪いな。これ以上、早く片付ける事が出来そうになかったんだ。喋っていると舌噛むぞ。」 下半身のバネを使って大きく跳躍し、壁を蹴り飛ばし、壁から壁へと飛び移りながら上へ、上へと 10m、20m、30m、40m…そして、地表に飛び出し、群がる野次馬の頭上を舞い、校舎の前に着地させる。 「ねぇ…もしもさ…無事に戻ってこれたら…」 「もしも…なんて、言葉は聞きたくない。絶対に戻って来い。」 不吉な事を思わせる霧坂の言葉に守屋は声を荒げて、目線を逸らすが霧坂は守屋の顔を両手で挟み 互いの目線を合わせる。二人の顔の距離は数cm、僅かにでも顔を近付けると唇が触れる距離。 「無事に戻ってこれたら……人間絶叫マシーンって…呼んでも良い?」 「……モーションリンクカット、ハッチオープン。」 機嫌を損ねた守屋は霧坂の言葉を無視して、アイリス・ジョーカーのコクピットから外に滑り降りる。 今の雰囲気は一体、何だったんだと言いたくなる言動に守屋は憤るが、霧坂の言い分も尤もな事だ。 確かに妨害者を秒殺し、とんでも無い離れ業をやってのけ、無事に地上へと帰還する事が出来たのは感謝すべき事だ。 だが、瀕死の重傷を負っているのもお構いなしに何度も天地が逆さまになり、重力を無視した様な動きをされては 流石の霧坂だって苦言の一つや二つも言いたくなる。ただ悲鳴をあげる余裕も、体力も残っていなかっただけだ。 「あはは…だけど…また助けられちゃった…ね。」 「笑い事かよ…って、お前…ッ!?何なんだよ!?」 何はともあれ、無事に戻ってこれた事もあり、霧坂の表情が和らぎ笑顔を見せる。 そんな霧坂の声を聞いて、守屋も安堵の表情を浮かべ、抱きかかえた霧坂の姿を改めて見下ろすと ライトに照らされた事で霧坂の全身を苛む数多の傷が守屋の目にはっきりと映り込んだ。 「ゾンビみたいでしょ…だから…痛いって言ったんだよ…」 「守屋!霧坂は!?」 「救助隊の人を呼んでくれ!担架もだ!」 「分かった!!」 守屋達が慌しく動き回るのを尻目に霧坂はあくまで普段通り、マイペースな態度を崩さず 守屋の腕の中で何か一言残した方が良かったかなと思いながら、安らかな表情で瞳を閉じた。 霧坂が病院に搬送されてから一時間後、守屋は自宅に戻り、父親の剣と半年振りの再会を果たしていた。 勿論、親子の会話をする為では無い。防人一族の一派、護国剣将守屋としての面会のようなものだ。 地底で遭遇した謎の兵器と人為的に作られた洞窟の存在はあまりにも異質で、自分の手に負えないと判断したからだ。 「今から一時間前に八坂高校の校庭の地下洞で交戦した機体だ。アームドギアでもスケイプゴートでも無い。 ましてや有人機でも無いが、無人機でも無い。コイツから放たれた殺気が今でも体にこべりついている。」 剣は我が子の説明に耳を傾けながら、先程の戦闘データに瞬き一つせずに直視している。 「現場の証言では地震の影響による地盤沈下が起きた…との事だが…」 「…地震だと?」 剣は地震という単語を聞いて、先程の一刀と同様、不審げな表情を浮かべた。 何故なら、地盤沈下が起きるような地震は地球上で観測されてはいないからだ。 「コイツが暴れていたのか、暴れさせられていたのか、まだ俺が見ていない何かが存在していたか…」 「この機体を見たのはお前一人か?」 「いいや。俺も『知り合い』も何も見ていないし、何も知らない。俺のギアは何も記憶していない。」 剣は一刀から戦闘データを受け取り、聞くべき事は全て聞いたと言わんばかりに踵を返した。 だが、一刀は無言を肯定と受け止め、不満に思う事も無ければ、追求しようとさえしなかった。 「お前が此方側の世界に属すれば…嫌でも全てを知る事になる。」 一刀が何を言わんとしているのか何を知りたがっているのか、剣は何と無くではあるが気付いていた。 我が子ならば、放っておいてもそういった疑問に直面する事であろうことを予測するのは容易い事だ。 一刀が、そうなるように育て、鍛え上げたのは、他ならぬ守屋剣自身なのだから。 そして、剣は自らの役目を果たす為に八坂高校へと赴き、役目を終えた一刀は八坂病院へと向かった。 父親の態度に不満があったわけでは無い。自分のやるべき役目は既に終え、後は専門家の仕事だ。 現に父、守屋剣が去って5分後、八坂高校の校庭は警察から地球統合政府中央議会の管理下に置かれた。 地球の最高権力機関が動いたという事は矢張り、守屋一刀の手に余る事態が起きているという事なのだろう。 地球は五十の州によって一つの国として成立している。だが、全ての大地を人間が支配しているわけでは無い。 手付かずのまま自然が残っている地域も少なからず、存在している。だが、その他にも風変わりな地域がある。 それは人間も動物も植物さえ存在しない文字通り何も無い地域があり、其処には守屋が地底で遭遇した 異形のマシンともバケモノとも付かない何かが巣食っており、一般的には秘匿の存在とされている。 アームドギアを始めとする兵器の数々は抑止力では無く、それら異形を駆逐する必要最小限の戦力として 地球統合政府が用意した物であって、治安維持などという名目など、ついで以外の何物でも無い。 実際、異形から奪い取っても何の価値も無く、此方から近付かない限りは害も無い。 ただ極一部の地域とは言え、人外の者が地球を支配しているという事実が酷く気に食わないだけだ。 害の有無では無く、この星は人間の世界であって、それ以外のモノの支配を許すわけにはいかないのだ。 それ以上に今回の件は今までと事情が大きく違っている。異形が八坂州の地下に存在している事。 一刀が排除した異形は今まで多くの異形を駆逐して来た剣ですら見た事の無い存在だった事。 そこで剣は異形の専門家とも言える人物、翁こと君嶋悠に意見を求めると、珍しく彼自身が動き出した。 珍しいどころか、彼の40年以上の人生の中で君嶋悠が戦闘行動に移るのを見るのは初めての事だ。 実力の程は守屋剣の父、斧鷹(フヨウ)曰く、悪ふざけを体言したかのような存在であるとの事である。 だが、君嶋悠が自ら動き出した思惑を守屋剣達が知る事は無い。何故か? 「本当に一人で行かれるおつもりですか?」 「この世界の事はこの世界の人間で始末を付けるのが道理だがな、偶には身体を動かしたくてのう。 ただの我儘じゃて。暫くの間、人払いを頼む。加減が効かずに巻き込んでは大事だからの。」 まるで散歩にでも行くような軽い口振りで呵々と笑って、地底へと軽い足取りで飛び降りる。 そして、重力に従い、自由落下しながら君嶋は微苦笑を浮かべた。 「220年前にワシが殺し損なった敵の残党かも知れぬ…などと口が裂けても言えんからのう。」 君嶋悠の思惑。単純なストレス解消というのも間違いでは無いが、一番の理由。 ―それは自らが過去に犯した失態の尻拭いでしか無い。 君嶋は50m以上の高さから飛び降りた事など無かったかの様な軽い足取りで着地し、真っ暗な洞窟を眺め回す。 霧坂が安全な校舎から離れ、一人で校庭へと避難すると同時に地盤沈下が発生し、落下した先に過去の君嶋が 討ち洩らした敵が存在しており、すぐさま駆けつけた守屋一刀の手によって排除されたというのも腑に落ちない。 「例の玩具では討滅する事は不可能―守屋の子倅にとってあまりにも都合が良すぎる。そうは思わぬか?」 君嶋が首を動かした方向へと影が伸び、中から異形が這い出て来る。それも一体や二体では無く 地下洞窟を埋め尽くすように数十の異形が、その数を増やし、君嶋は口の端を釣り上げた。 「一匹見たら何とやら…久方ぶりに見るが、相変わらずゴキブリの様な連中よの。」 だが、残り滓と呼ばれた鋼の異形達は問い掛けを無視して、ただ黙々と君嶋を取り囲む。 「ダンマリか…200年以上も地の底に隠れて人語を解せなくなる程、呆けおったか?」 何を言っても異形は何の反応も見せず、君嶋がやれやれと肩を竦めると一体の異形が君嶋に殴りかかるが 一機と一人の間に白い閃光が走り、岩石の様な拳を片腕で受け止め、嘲りの表情を浮かべる君嶋を仄かに照らした。 「人語どころか、誰が貴様等を滅ぼしたかさえも忘れたようじゃな?」 その一言を皮切りに異形の群れが君嶋に殺到する。 「阿呆共が…忘れたのならば白痴の如き、貴様等の本能に呼び覚ましてくれるわ…滅びの恐怖をなァッ!!」 君嶋の荒々しい叫び声が洞窟内に響き渡り、その身を中心に気流が猛り狂ったかの様に巻き上がり 飲み込まれた異形の群れが次々と壁に叩き付けられ、鋼の肉体を破裂させ、体液を撒き散らしながら塵と化す。 だが、数が減るどころか延々と増え続け、異形の群れは臆する事無く、音も無く君嶋に攻撃を浴びせようとする。 「まだ簡単に壊れてくれるなよ?『俺』が動くのは久々なんでなァ!」 君嶋の赤い毛が、燃え盛る焔の様に艶やかな紅に変色し、頬や目尻の皺が消え若々しい青年の顔付きになる。 だが、君嶋の変異を気にした風でも無く異形は萎縮する事無く、君嶋の元へと殺到し、君嶋を殴り、或いは蹴る。 「ハッ…穴倉生活が長すぎて言葉や俺の事を忘れるどころか、本来の戦い方さえ忘れたのかよ? 200年そこいらで随分とボケたじゃねぇか!通りで平和な世界の学徒にすら秒殺される筈だな!」 10mを越す異形に殴られようが、蹴られようが君嶋は何の痛痒も感じない。それ以前に衣服の乱れすら無い。 「言葉、恐怖、エーテル能力の使い方も忘れた白痴どもがッ!覚醒者の力を思い出して死にやがれ!!」 君嶋は悪意、敵意、殺意、嫌悪の全てを言葉に乗せ、只管、真っ直ぐに異形の群れに叩き付ける。 だが、異形の群れに君嶋の言葉は未だ届かず、君嶋はその表情を嫌悪に歪ませながら、印を結ぶ。 漆黒の闇よりも深く暗い洞窟に、奈落の闇よりも深い君嶋の影が洞窟を侵食し、侵略し、掌握する。 そして、一切の光が届かぬ闇の世界に只管に黒く、歪に折れ曲がり、翼が闇から地面へと這い上がった。 誰からも必要とされる事は無いであろう巨大で醜悪な翼は伸びでもするかのように、その身を広げた。 醜悪な翼の無造作な屈伸に巻き込まれた異形の群れが次々に、その身を粉砕され霧散する。 その上、舞い散った無数の羽が異形の頭上に降り注ぎ、串刺しにして切裂き、細切れに解体する。 醜悪な翼に脅威を感じ取った異形の群れは、翼に飛びつき闇の底に叩き落そうと拳を振るうが 翼に飛びついた瞬間、大蛇の様な羽毛に絞め潰され、噛み砕かれ、吐き捨てられる。 化け物が化け物を一方的に踏み躙る様はまさに地獄絵図の具現であった。 だが、異形にとっての一番の不幸は醜悪な翼が未だに戦闘行動に移っていないという事だろう。 醜悪な翼は、ただ姿を現しただけに過ぎず、近くに居た異形が勝手に朽ちていったに過ぎない。 <我は人界の守護者…人間だけの為に生き、人間だけを護り、人間の手によって滅せられる存在也> 君嶋の言霊を聞き受け、黒い翼は、自らの間接が砕け散り、肉片が飛び散るのもお構い無しに君嶋の身体を包み込む。 そして、君嶋の瞳孔が縦に裂け、灰色の瞳は紅に染まり、異形の存在すら溶かし込む黒い世界を焔の双眸が切裂く。 「往くぞ…我が力の片割れ。我々には老いる事も、錆付く事も、死ぬ事も、朽ちる事も許されていない。」 醜悪な翼が中から膨張する光に切裂かれ― 「限定解除―魔王―」 瞬時に地下洞全体に肉眼でも視認可能な程の高密度の結界と言う名の処刑場が構築され 絶対者の手より、人間の領域に踏み込んだ愚者に対し、審判と言う名の一方的な殺戮が下された。 「随分と早いお戻りですな。」 君嶋が再び、中年男性の姿に戻り非常に満ち足りた表情で地上へと舞い戻るなり守屋剣が彼を出迎える。 「軽作業程度で無為に時間を割くわけにはいかぬからのう…じゃが、態々、出向いた甲斐はあったのう。」 ―そう言って君嶋は楽しそうに哂った。 何故、220年前に滅ぼした敵が今になって、力を失ってでも君嶋の前に姿を現したのか? いや、異形にとって守屋との接触は完全に想定外の事故でしか無く、本来の目的は既に果たしている。 君嶋悠に先んじて、ある人物と接触しあわよくば――君嶋に遭遇した時点で既に異形の目論見は絶たれたも同然。 そして、この瞬間、この世界に住む誰かとこの世界の外に居る誰かの運命が平坦とは程遠い方向へと歩み出した。 #back(left,text=一つ前に戻る) ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) #region #pcomment(reply) #endregion
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/611.html
試合開始と同時に一振りばかりの剣戟を切り結び、立て続けに膝蹴りを叩き込む。 自らの斬撃の反動、互いの打撃の反発力に沿って距離を取り、中距離兵装を揃って構える。 リヴァーツの両手首のカバーがスライドし、四本のクナイが陽光を反射し鈍い輝きを放ち アイリスの左腕のシールドに収納されたチャクラムが火花を散らしながら高速回転を始める。 矢神は斬馬刀を愛機の真上に投げ、空いた両腕の指にクナイを挟み、上半身を逸らし 勢い良く上体を跳ね戻すと同時にアイリスの両肩の関節に投擲する。 高速で飛来するクナイの軌道は愚直なまでに馬鹿正直な直線攻撃。 確かに目で追うので精一杯だが、真っ直ぐに飛ぶだけの攻撃など脅威になどなり得ない。 (第一撃で両肩の関節を狙い…) 守屋は放たれたクナイの軌道を見切ると同時に左腕を振るい、チャクラムを開放する。 勢い良く放たれたチャクラムは、蛇がのた打ち回るかの様な変則的な軌道を描きながら 四本のクナイを纏めて叩き落し、リヴァーツの首を狙うが、新たに放たれた四本のクナイに 立て続けに刺し貫かれ四散し、ハラハラと宙を舞う。 (第二撃でチャクラムを破壊し…) そして、チャクラムの残骸の隙間を潜り抜け、更に四本のクナイがアイリスに殺到する。 「チャクラムシールドパージ!」 それを見越していた守屋は動揺一つせずに役目を終えた盾を切り離し、地に落ちる前に 左腕で掴み取り、飛来するクナイ目掛けて投げ飛ばし、四本全てを無力化する。 此方もチャクラムを失ったが、リヴァーツの飛び道具を全て使わせる事に成功しただけで充分だ。 だが、矢神はそれを意に介する事無く円を描きながら落下して来た斬馬刀を受け止め 宙を舞うチャクラムシールドを一刀両断に叩き割り守屋の元へ猛然と肉迫する。 (間髪置かずの第三撃からの斬撃!大丈夫だ…やれる!) 此処までのやり取りは、ただの前置きだ。クナイの対応だけに全力を傾けていたわけでは無い。 守屋は、いつ矢神が剣戟戦闘に入って来ても良い様に注意を傾けていた。 内心で心身ともに自分が落ち着いている事を再確認し、振り落とされる斬馬刀に刃を合わせる。 剛撃を受け流し、身を翻しながらリヴァーツの首筋に渾身を込めた一撃を振り落とすが 矢神は斬馬刀を片手に持ち替え、空いた右腕でバックラーブレードの刃腹に裏拳を叩き込み 斬撃の軌道を逸らし、勢いの落ちた斬撃を肩の装甲で受け止める。 更に、矢神は守屋に驚く暇も与えず、空いた左腕一本で斬馬刀を操り アイリスの腰部目掛けて掬い上げるような重い刺突を繰り出す。 防御から攻撃への斬り返しの速さに、守屋は一瞬ばかり反応が遅れる。 しかし、リヴァーツの剣は両腕で扱う事を前提に設計されており、片腕での攻撃は鈍重。 それ故に守屋の技量でも視認してからでも、回避が充分に間に合う程度の剣速しか無い。 (問題は…剣速が遅くても、被弾が即敗北に繋がるって事か…) 剣速自体が遅くとも斬馬刀が持つ質量ならば、致命的なダメージを負う事になる。 守屋は地を転がりながら刺突を避け、距離を取り剣を構え直し、矢神の追撃に備える。 「綺麗に真っ二つ…やっぱり、リヴァーツの斬撃を受け止めるのは不可能か。」 偶然、真っ二つにされ地面に晒されたチャクラムシールドが守屋の視界に映った。 綺麗な切り口を見て、腹が底冷えする思いをしながら改めて、リヴァーツを視界に収める。 攻めあぐねているのは事実だが、愛機の衝撃緩和剤の残量には充分な余裕がある。 それに大きなダメージは未だ受けておらず、五体満足。自身も愛機もまだまだ戦える。 (そうだ…俺もジョーカーもまだ戦える。最強を相手に戦えているんだ…俺は!) 幾度と無く無粋な横槍が入り、最強への挑戦を阻まれた憤りも忘れて只管、前に出る。 「漸く、巡りに巡った俺達の戦い!ニヤケ面しながら戦ってんじゃねぇぞッ!!」 斬馬刀を両の腕で握り締め、八双の構えから神速で叩き落される斬馬刀の斬撃を 体を一回転させ遠心力と重さを伴う回し蹴りで持って迎撃し、更に前へと突き進む。 「なんで、バレてるんだよッ!!」 間合いを詰めつつ、斬馬刀の間合いを制圧し上半身のバネを漲らせ弓の様に引き絞り… 超神速の刺突を以って狙うはただ一つ!矢神玲の!リヴァーツの!最強の首を討ち取る! 「お前が単純だからに決まってるだうがッ!!」 目にも止まらぬ刺突。だが、矢神玲という最強の牙城を切り崩すには遠く及ばない。 矢神は斬撃の予測も視認もせず、経験と生まれ持った勘のみを頼りに左腕を閃かせる。 (これは不味いか?) 一瞬、守屋の脳が弱気な思考に支配されかけるが、既に攻撃は放たれている。 ならば、強者に屈しろと囁く脆弱な思考諸共、その首を刺し貫いてしまえば良い。 「俺が単純って言うよりも、矢神サンが出鱈目なんだッ!!」 自らを奮い立たせ咆哮と共に渾身の刺突を穿つが、僅か一瞬とは言え迷いを持った時点で 矢神に付け入る隙を与えた様なものだ。首筋に吸い込まれようとしているバックラーブレードを 難も無く掴み取り、一息で容易く握り潰す。 「ッ!?」 その恐るべき怪力を目の当たりにして守屋は思わず息を呑むが、何ら不思議な事では無い。 通常のギアよりも二倍以上の骨格パーツを採用する事で、搭乗者の動きをより忠実に再現し 搭乗者の技量次第ではカタログスペックを遥かに凌駕する性能を引き出す事が出来る。 その上、徹底的に一撃必殺に拘った専用の斬馬刀は競技兵装中、最大の質量と重量を誇る。 だが、それ以上にリヴァーツを最強のギアたらしめている要素はもっと単純な事だ。 刃渡り8mの巨大な斬馬刀を鋭敏且つ強力、自由自在に操る事が出来る出力。 自らの手から決して斬馬刀を取りこぼす事が無いようにと、備えられた途方も無く馬鹿げた握力。 その力はギアの装甲、盾、刃であっても掴める物であれば容易く握り潰す事が出来てしまう。 武器どころか、ギア本体が悪ふざけと悪乗りの極みとも言うべき設計思想なのだ。 「何て出鱈目な…だが、このまま引き下がれるかッ!」 守屋はブレードの破片を撒き散らしながら、正拳突きを叩き込む。 守屋の拳がリヴァーツの頭部を叩き潰すよりも、矢神の蹴りがアイリスの腹部を強打する方が早い。 必死に踏ん張り堪えるが、地面を両の足で削りながら後方へと吹き飛ばされ、斬馬刀の間合いになる。 (嫌な感じに追い込まれているな…) だが、リヴァーツとて大会規定に則って設計されたスポーツギアの一機に過ぎず 決戦能力を徹底的に特化させたというだけで、絶対無敵とは言い難く、弱点も多い。 そもそも、安価で安全確実に、より人間的な動きを再現する事を念頭に設計されており 次世代型スポーツギアの存在とも言える機体で試作機としての意味合いが非常に強く リヴァーツは無敵・最強よりも失敗作、欠陥品という形容詞の方が似合っている。 例えば、必要以上に人間的な動きを再現する事に拘り、骨格のパーツを二倍にした結果 小さな損傷が毒の様に全身に広がり、些細な事で機能不全を起こす事。 骨格のパーツが二倍以上に増えているのにも関わらず、平均的なギアの製造コストに 無理矢理合わせる為、簡易大量生産が可能な粗悪なパーツに頼らざるを得ない。 これ等の問題を解決する為に大出力のジェネレーターと専用の斬馬刀を持たせ 必要以上に執拗且つ悪質なまでに決戦能力に特化させた事により、却って自らの攻撃の反動で 対戦相手どころか自身の身まで傷付け、先に挙げた機能不全と合わせて長期の試合に 耐え得るだけの頑強さを持たせる事が出来ず、攻撃力が高いだけの欠陥機でしか無い。 だが、選手の動きを忠実に再現し、カタログスペックを凌駕する性能を引き出す事が出来る骨格。 一撃必殺の破壊力を誇る斬馬刀。そして、優れた身体能力を誇る紅眼。 三つの要素が絡み合い、矢神玲とリヴァーツを難攻不落にして、最強の剣聖たらしめており まるで、リヴァーツが矢神玲だけの為に設計されたとしか思えない程、絶妙な相性を誇っている。 とは言え、短所を無理矢理、長所で打ち消そうとして失敗した欠陥機でしか無い。 それに性能を際限無く引き出す事が出来る性質を持っていようと物質その物の強度や 耐久性を引き上げる事は不可能だ。小さなダメージでも良いから与えさえすれば勝機もある。 (脆弱な防御性能と稼働時間の短さに付け入る…俺に与えられた勝機など…) 小さな損傷が毒のように全身に回るのを待つか、回避に専念しリヴァーツが消耗したところで 攻撃に転じ、一気に攻め落とす。今の守屋が矢神を打倒し得る手段など精々、この二つだ。 だが、現時点でリヴァーツに小さな損傷の一つすら与える事が出来ておらず 寧ろ、攻撃を交わす度にアイリス・ジョーカーの損傷がじわじわと広がっている。 如何にリヴァーツの稼働時間が短いとは言え、それを補う為の一撃必殺の決戦能力だ。 リヴァーツが消耗するまで守屋が矢神の猛攻を凌ぎ切るのは余りにも現実味が無い。 それに地区大会の違法ギア襲撃事件を思い返せば分かるように、矢神程の凄腕ならば 一撃必殺の性質を保持しつつ、機体の負担を最小限に押し留め、ハンデを覆す事など造作も無い。 これでは妄想と大差が無く、非現実的だと守屋は矢神の自滅を諦める。 仮に実現可能だとしても、その様な手段を用いて手にした勝利に何程の価値があるというのか? 矢神玲という最強の壁を乗り越え、対等のギア乗りとして立つには、ただ勝てば良いというものでは無い。 策を弄せず、真正面から、ぶつかった上で討ち果たさなければ、それは対等では無い。 では、無力な挑戦者、守屋一刀が矢神玲という最強の牙城を如何切り崩せば良いのか? (考えろ…相手は同じ人間と、人間が作った機械。何か他にも弱点がある筈…) 「ゴチャゴチャと考えている暇があるなら、一撃でも多く打ち込んで来い!!」 悉く、攻撃を無効化された上に蹴り飛ばされた挙句、矢神の間合いに身を晒してしまい 構え直しながら刹那の瞬間に矢神の攻略法を模索する為に思考を張り巡らせるが 一秒にも満たない思考でさえ、長考が過ぎると矢神が業を煮やすには充分過ぎた。 獣の唸り声の様な轟音を放ちながら薙ぎ払われる斬撃に慌てて、身を屈めながらやり過し 地を切裂きながらリヴァーツの頭部、正確には顎目掛けて鋼の豪腕を振り上げる。 だが、矢神は避けようとするどころか、アイリス・ジョーカーの拳に自らの頭部を叩き付ける。 「なッ!?」 頭部を失えば失格。その上、頭部の強度は全ギア共通で造り自体はかなり脆い。 死守すべき筈の頭部を矢神自らが差し出した事に守屋は驚きのあまり、その身を硬直させる。 「チッ…一発でも多く打ち込めってんだろうがッ!!」 斬馬刀を逆手に持ち替え、地を削りながら柄尻でアイリスの胸部を殴り付け、打ち上げる。 宙に飛ばされ、穿たれた胸部から装甲片をばら撒きながら地に――落ちるよりも リヴァーツが斬馬刀の刃腹でアイリス・ジョーカーを弾き飛ばし、地に叩き付ける方が早い。 斬られたわけでは無いが、無防備の状態で打ちのめされ、地を転がり大の字になって倒れ込む。 「立てよ。大して効いていねぇだろ?」 「クッ…やっぱり、強いな…」 守屋はよろめきながらアイリス・ジョーカーを立ち上がらせ、機体の損傷状況を確認する。 派手に叩き付けられた割に矢神が言った通り、機体その物に大したダメージは通っていない。 胸部の大穴も表面装甲で留まっており、見た目程の損傷は無く、試合続行に支障は無い。 「真正面から正々堂々ってお前の武士道精神みたいな戦い方。そんな勝負も嫌いじゃない。 だがな、お前の言う最強の壁ってのは理性で抑圧したような戦いで踏破出来る程度の壁なのか?」 「それは…」 「俺を打ち倒したければ獣の様に!我武者羅に!あらゆる手段で!全力でかかって来いッ!!」 矢神は斬馬刀の切先をアイリスに突き付け、砂塵を巻き上げ、地を蹂躙しながら猛然と肉迫する。 守屋は迫り来るリヴァーツを呆然と眺め、矢神の言葉を反芻した。 余りにも綺麗過ぎる戦い方で遊戯宛らの中途半端な闘気が込められた拳打と剣戟の応酬。 矢神玲という最強の牙城に挑む権利が手に入っただけでしかないのに、この浮かれ様。 圧倒的な実力差を前に思考を張り巡らせ、全力を出した程度で埋められるものでは無い。 これでは目の前の最強が呆れ果て、業を煮やすのも無理は無い。 ならば、如何戦えば打倒し得るのか? 「…取るべき行動は見えた。」 矢神の罵倒や挑発にも似た激励を受けて、守屋の意識が漸く、切り替わる。 愚かな上に無様な戦いをしてしまったものだと自嘲しながら迫り来るリヴァーツを視界に捉える。 「力でも思考でも駄目ならば、火中に我が身を曝し、限界を越えるまでだッ! ―来い、最強!今日、この時、この場所を以って、その首を貰い受けるッ!」 守屋は拳を握り直し、矢神を迎え撃たんと足に根が張ったかのように地を踏み締める。 「全く…追い込んでやらねぇと本気の一つも出せねぇのかよ…」 矢神は仕方の無い奴だと呆れながらも苦笑するが、それも僅か一瞬。 バカなら何時でも出来る。今はその時では無い。厳しい表情に切り替え、守屋の元へと疾走する。 確かに守屋が望むような延々と剣戟と打撃を交わす様な戦いも悪くは無いと思う気持ちはある。 だが、矢神は守屋に対して、そんな戦いを求めてはいないし、求めるつもりも無い。 ―何故か? 守屋は自分を最強と呼び、その最強に並び立った上で、その更に先を目指している。 口先だけの目標を掲げる奴は幾らでも居る。自分には無理だと諦め断念する奴も同様だ。 だが、守屋一刀は違う。下らない事で悩み、躓き、揺らぐ事も決して少なくは無い。 それでも、着実に歩を進め、最強の首を討ち取らんと気焔を立ち昇らせ 自分の首に手をかける所にまで遂に到着したのだ。 だからこそ、矢神は全力を持って対峙するに相応しい相手だと認めているのだ。 両者の間に立ちはだかる圧倒的な実力差など、何程のものでも無い。 それ故に、興行としての小奇麗な戦いを受け入れる事は断じて、有り得ない事だった。 『互いに』最強を目指し、欲さんとするのならば、泥臭く、貪欲に醜く奪い合うのが王道だ。 矢神は、それすらせずに手に入る最強に価値、意味、喜びを見出せないと考えている。 だから、守屋を同じステージに、同じ目線に、対等の立場に引き摺り上げたのだ。 そして、遂に守屋も決戦の意気込みを見せ腹を括った。最早、準備運動は終わりだ。 「次は…斬る。」 守屋を再び、間合いに捉えると同時に飛び上がり、上半身のバネを撓ませる。 上空からの刺突だが、切り上げ、振り落とし、薙ぎ払いへ派生可能な斬撃の結界。 そして、下手に後退すれば着地と同時に下半身の爆発的な瞬発力を用いた突進技が 全身を打ち砕かんと、襲い掛かるという寸法である。 無事にやり過すには、一息で間合いの外へと飛び退く以外の手段は無い。 (さあ…守屋、死力を尽くして限界を越えてみせろ!) 守屋は自ら矢神の間合いに踏み込み、着地を待たずにリヴァーツを迎撃する為に跳躍する。 アイリスと斬馬刀がすれ違うと同時に矢神は眉間に皺を寄せ、目尻を吊り上げ、目を細める。 「バラバラになりなッ!!」 矢神はリヴァーツを旋回させ、アイリスの上半身と下半身を切断せんと斬馬刀を振り抜く。 鋼が鋼を蹂躙する鈍い衝突音と重い衝撃がリヴァーツのコクピットに反響する。 (いや、いつもより重い…) 刹那、アイリス・ジョーカーを捉えた斬馬刀がほんの一瞬だけ大きく、押し返される。 ギアを叩き切った感触とは大きく異なる。守屋が何かを仕掛けたであろう事は考えるに容易い事だ。 「面白い…いや、地に脚を付けずに放った剣如きじゃ当然か?」 斬馬刀の刺突が薙ぎ払いに派生する寸前、守屋は斬馬刀を白刃取りの要領で掴み取り 薙ぎ払いの勢いに乗って上昇し、宙を舞いリヴァーツの上を取る。 「上空からの刺突から派生可能な変則的な剛撃見切ったッ!!」 「やっぱ、お前は考え無しに戦うのはやめた方が良さそうだな?」 今度は此方の番だとが吼えるが、矢神は慌てた風も無く地に着地すると同時に機体を反転させ 斬馬刀の柄尻を掴み、アイリス・ジョーカーを仰ぎ見ると同時に投擲する。 「そういった台詞は少しでも頭を使えるようになってから言えよッ!」 迫り来る斬馬刀を再び、白刃取りで掴み取り、落下しながら柄を両の腕で握り締め リヴァーツを大地に縫い止めんと上から急襲を仕掛ける。 「無茶苦茶しやがる…面白くなってきやがった!」 面白いが、機体を砕かれるのは必至。矢神はアイリスの落下予測地点から愛機を飛び退かせる。 轟音と共に舞い上がる砂煙を睥睨しながら、守屋からの攻撃を待ち構える。 「さあ、奪い取った太刀でどうやって戦うつもりだ?」 砂煙を切裂いて躍り出たアイリスの腕は何も手にしていない。 「あの大刀さえ封じる事さえ出来れば良かった。あんな物を振り回すつもりは無い。」 そう言って、アイリス・ジョーカーの着地点に目線を動かすと流石の矢神も唖然とする。 「おいおい…伝説の剣かよ…?」 斬馬刀は地中深くまで突き刺さり、柄だけが地表に顔を出していた。 「少なくとも、引き抜く暇を与えてやるつもりは無い。」 「本当に面白い奴だな…だが、得物一つ封じたってなァッ!!」 リヴァーツの腕がアイリスに襲い掛かる。見た目は華奢だが、スポーツギア随一の豪腕。 だが― 「徒手空拳の格闘戦で俺とジョーカーに敵うと思うなよッ!!」 迫り来るリヴァーツの拳を受け流し、手首を捉え、捻りあげる。 「チィィッ…」 此処に来て漸く、矢神の表情が翳りを見せた。 「その右腕を叩き落す!」 捻りあげられたリヴァーツの右腕の肘目掛けて拳を振り上げる。 回避は間に合わない。破砕音と共に右腕が宙を舞い、力無く地に落ち砂埃を舞い上げる。 まさかの大番狂わせに会場はどよめいた。あの矢神玲が苦戦する事など有り得るのかと。 観客の多くは矢神玲を倒せる選手など一人しか知らない。 そして、その選手は今大会決勝で矢神の手によって潰え、去年の雪辱を自らの手で果たすだろうと。 だが、その矢神がスポーツギアのとしては無名の守屋に深手を負わされ、追い込まれている。 リヴァーツが一撃必殺の決戦能力に秀でているのと同様にアイリス・ジョーカーは 徒手空拳の格闘戦に特化しており、武器を持ったギアを相手に素手で互角以上の 戦いが出来るように設計されており、多岐に渡る追加武装などメーカー都合の 利潤追求の為に開発された蛇足でしか無く、素手の状態こそが完成形なのだ。 故に素手同士の戦いにおいて、アイリス・ジョーカーの右に並ぶギアなど存在しない。 だと言うのにも関わらず、アイリス・ジョーカーはリヴァーツから飛び退き、地に片膝を着く。 何が起こっているのか分からないと誰もが呆気に取られ、固唾を呑む。 「流石に一筋縄ではいかんか…!」 「俺を倒すチャンスだったってのに、右腕取ったくらいで喜んでいるからだ。」 守屋がリヴァーツの右腕を砕く直前―矢神はアイリスの左肩を掴み粉砕した。 異変に気付いた時は既に手遅れ。大穴を穿たれた胸部にリヴァーツの蹴りが喰らい付く。 寸でのところで飛び退き、直撃だけは避ける事に成功したが胸部と左肩から紫電が走る。 垂れ下がり、千切れかかった左腕を肩口から引き抜き、立ち上がる。 (上半身の反応が鈍い…強さの底が見えない……だが……) 守屋はリヴァーツの手から得物が離れた瞬間、格闘戦で圧倒する事が出来ると考えていた。 だが、右腕と引換えに左腕を持っていかれた上に、上半身の機能不全のおまけ付き。 圧倒的に有利な格闘戦ですら大きな実力差を完全に埋めるには到らない。 だが―― 「あの矢神玲に有効なダメージを与えられたのは十分な進歩なんじゃないのか?」 「俺の首を取りに来たんじゃねぇのかよ?右腕取った程度で満足してんじゃねぇ!」 「誰が満足したって?俺は欲張りでね。右腕が取れるなら首が取れない道理は無い。 それに…今日、この時、この場所でその首を貰い受ける…そう宣言した筈だッ!!」 上半身に機能不全が起きたとは言え、まだ右腕がある。下半身も健在だ。 確かに矢神とリヴァーツが最強である事に疑い様は無い。寧ろ、その想いは強くなった。 だが、だからと言って完全無欠、絶対無敵では無い。奴の愛刀を封じた。右腕を滅した。 此方も大きな傷を負ったが最強の牙城を切り崩す為の着実な一手を取る事が出来たのだ。 「来い!防人の大刀!この首、易々と取らせると思うな!」 守屋は引き千切った左腕をリヴァーツに投擲。 矢神は事も無げに残った左腕で打ち払い、更に投擲されたバックラーを打ち落とす。 だが、その隙を突いて眼前に迫ったアイリスの左胴回し蹴りに対応する為の右腕を失っている。 アイリスの蹴りに叩き付けられながらも、蹴りの流れに乗って横っ飛びに攻撃を捌き、やり過ごす。 更に機体を一回転さえ、回し蹴りを放つが、アイリスの右腕に阻まれ脚を掴まれ押し倒される。 「矢神玲ッ!!その首貰ったッ!!」 守屋は倒れ込みながら、掌底をリヴァーツの頭部に叩き込む。 「守屋、よく頑張ったな。」 試合中の矢神の口からとは思えない程、柔らかな口調で守屋を慮る柔らかな声が届く。 確かに守屋は敵に檄を飛ばされながらも、最強を相手に一定以上の損傷を与える事に成功した。 ギアに乗って僅か半年。初出場ながらによくぞ『善戦した』と言える。 「だが、まだ俺の首はやれないようだ。また来年、挑戦しに来い。」 そう…守屋の放った掌底はリヴァーツの首を取るには紙一重の所で届いてはいなかった。 アイリスがリヴァーツの頭部を打ち砕くよりも早く、その手首を掴み取られ攻撃を阻まれていた。 リヴァーツの握力ならば、このままアイリスの右腕を握り潰し、その首に手をかけるのは容易い。 「まだだ…握り潰される前に押し潰すッ!!」 「面白い…根競べといこうかッ!!」 重量差でアイリス・ジョーカーが勝るとは言え、出力差ではリヴァーツが圧倒的に勝る。 異音を立てながら、アイリスの右腕が押し潰されていくが、矢神にも油断が許される状況では無い。 アイリスに押し潰された事で、この戦いで蓄積された疲労が今になって、その身を襲い、出力が低下していく。 その上、アイリスの右腕を掴む左腕に亀裂が走り、破砕音が鳴り響く。 並外れた力を持ち合わせていようと、リヴァーツの腕にアイリスの体躯を支え続けられる程の強度は無い。 握り潰されていくアイリスの右腕と、圧壊していくリヴァーツの左腕。 だが、この拮抗状態も長くは続かない。徐々にアイリスの右腕が押し上げられていく。 「まだ…守屋の首を圧し折る余力は残っているようだな…」 「クッ…これまでか……ッ!?」 ギアが崩れ落ち、蒼穹の空に破砕音が木霊し、この戦いの決着が付いた。 長々と続いた試合も終わってみると呆気の無いものだった。 準決勝戦第一試合―勝者、八坂高校代表、守屋一刀。 「お、俺の勝ち……だと?な、何がどうなっている!?」 「お前の目は節穴か?俺の首を持っていくどころか完全に叩き潰しているじゃないか。」 あまりにも意外な、予測外の結末に守屋は軽い錯乱状態に陥っていた。 事の真相はこうだ― アイリス・ジョーカーがリヴァーツの剛力に押し上げられ、右腕を握り潰される寸前。 守屋は為す術も無く、愛機の頭部を握り潰されるのを待つだけの状態にあった。 覚悟を決めた瞬間、突如として、リヴァーツが力を失ったのである。 機能不全という毒が全身に回り、機体が行動不能に陥ったわけでは無い。 リヴァーツの左腕が先に破砕したわけでも無く、守屋の最後の力に押し負けたわけでも無い。 終わってみると実に呆気の無いもので、真相を知ってしまうと実にバカバカしいものだった。 「そんな真相なら知りたく無かった…」 先にも述べた通り、リヴァーツは様々な欠陥を抱えた試作機だ。 それを矢神玲という選手の力と並外れた決戦能力で様々な欠陥を補い、最強の一角を担っている。 だが、優れた技術を持ち、機体に掛かる負担を限りなくゼロに近付ける事は出来てもゼロにはならない。 そして、一撃必殺の設計思想故に機体を稼動させる為の燃料に割かれるスペースは極僅か。 「ま、流石の俺でもガス欠ばっかりは如何にもならんなぁ。」 そして、互いに死力を尽くすという肝心な場面でエネルギー切れを起こし 戒めを解かれ、倒れ込んだアイリスに頭部を押し潰されたというわけだ。 「な、納得いかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええッ!!」 守屋の叫びが、アイリスの外部スピーカーを通じてスタジアム内に響き誰もが苦笑した。 「まあ、勝負ってのは最後まで何が起こるか分からないって事だな。」 矢神はロビーで守屋を宥めるが、未だに機嫌は悪く納得がいかないという顔をしている。 埒が明かないと守屋の肩に手を回し、無理矢理、胸元に引き寄せ、スクリーンパネルを指し示す。 そこには準決勝第二試合の様子が映し出されている。 「納得がいかねぇってのは分かるけどよ、アイツはそんな調子で勝てる相手じゃねぇぞ。」 「アイツ…?」 矢神が指差したのは黒と碧のコントラストで彩られた鋭角的なシルエットのスポーツギア。 「前大会の優勝者の月島静丸と、ティアマット。前回の決勝戦で俺を軽く捻り潰してくれた奴だ。」 「なっ…軽くっ!?」 矢神の言葉に守屋は目を見開き、スクリーンパネルに釘付けになる。 「まあ、今回の大会で前回のリベンジしてやるつもりだったんだが…お前に譲ってやんよ。 相手は真の最強。無様でも良い。必死こいて喰らい付いて、奴の首取って来い!」 矢神は守屋の背中を叩き、立ち上がらせニヤ付きながら、顎でその先を指し示す。 そちらに目を向けると複雑そうな表情で立ち竦む、霧坂と小野寺が佇んでいた。 「霧坂。それに小野寺先輩…」 「矢神の打倒。まずはよくやったと言っておこう。だがな……」 しかめっ面の小野寺に無表情の霧坂が続いた。 「流石に人目の多い所で男同士でイチャ付くのは……相当、気持ち悪いよ?」 一つのベンチに男二人してべったりと引っ付き、肩を抱き寄せられ試合観戦している姿は… 守屋は胃の内容物が逆流して来る様なムカつきを…要は吐きそうなほどの不快感を感じた。 それ以上に霧坂に無表情で気持ちが悪いと言われた事に心を深く抉られた。 「ああ…客観的に自分を省みたら恐ろしく気持ち悪い事に気付いたよ…」 「守屋君って、モテるのに女の影が無いのはそういう事だったんだね。失望したよ。」 「色々と誤解だ。その蔑むような目を止めろ。マジで止めろ。お願いします。」 初耳且つ、詳しく聞きたい情報が守屋の耳に飛び込むが、今はそれどころでは無い。 あの霧坂が軽口一つ叩かずに真顔で拒絶の言葉を吐いてくるのは堪えるものがある。 尤も、霧坂は霧坂で臍を噛み、自身の脇腹を抓り、必死に笑いを堪えているわけだが。 (実はからかっているだけだってバレたら、ぶん殴られるかも知れないわね。) 霧坂の新たな芸風。つまりは何時も通りだ。 「逢引の最中にすまんが、矢神を借りるぞ。」 二人の状況に気付いている霧坂とは対照的に、小野寺は怒りで肩を打ち震わせながら 霧坂に必死弁解する守屋を横目で流し見て、矢神の傍らに立ちシャツの裾を掴んだ。 「ッ!?……返さなくて結構です。」 守屋は一瞬、凝縮された殺気のような物を差し向けられた様な錯覚を覚えるが 矢神や小野寺に構っている場合では無いと短く返答し、誤解を解く事に躍起になっている。 「俺は物か?」 「物でも馬鹿でも男色でも何でも良いから、こっちに来い。」 守屋の弁解の言葉もネタ切れ寸前、霧坂の笑いの忍耐力も決壊寸前。 そんな折に小野寺は有無を言わさず矢神を引き摺り、矢神も気にした風も無く引き摺られ 二人して去って行くという異様な光景と組み合わせに守屋と霧坂は呆然と見送った。 『いつから、そんな仲に?』 小野寺が八坂高校の面子よりも先に、矢神と邂逅を遂げている事を知る者は居ない。 そして、小野寺は矢神を人気の無い所まで引き摺った所で漸く、手を離した。 「こんな人気の無い所まで引き摺って来て…愛の告白でもする気か?」 「あんな下手な芝居を打ってまでして、守屋に勝ちを譲って良かったのか?」 小野寺は矢神の軽口を無視して、試合中の行動や結果に疑問をぶつけた。 矢神はどうした物かと思案するが、小野寺が相手では隠し通せないと悟り腹の内を語る事にした。 「俺との試合で随分と腕を上げたが…まだまだ不十分だからな。 月島さんとやり合って上手くいけば、守屋は俺達と同じ領域に立てる。」 「はあ…やれやれ…大方、そんな所だろうとは思ってはいたよ。 だが、己の闘争本能を満たす為とは言え、随分と回りくどい事をする。」 矢神の腹の内を悟った小野寺は心底呆れたかのように肩を竦める。 守屋が自分と互角の戦いを出来るようにする為だけに下手な芝居を打ち、思い付く限り 自然な形で守屋を勝利させ、更なる強敵と戦わせて、その成長を促そうとしているのだ。 強い闘争本能を押さえ込むのでは無く、理性と知性で以って強く解き放つ事に対して 労力を惜しまない矢神の気質には、流石の小野寺でも呆れ果てるのは無理も無い。 「でも、良かったのか?月島静丸―君が彼と戦うチャンスは今日が最後なのだぞ?」 「良いも何も、もう譲っちまったしな。それに今日の強敵よりも明日の強敵ってな。 後、月島よりも守屋の方が面白い。俺とした事がガス欠に気付かないくらいだからな。」 「何だ?アレは芝居では無く素だったのか?」 小野寺は上目遣いで意地の悪そうな顔をして矢神に笑いかけるが 矢神は小野寺の皮肉に気付いた様子は全く無く言葉を続けた。 「本当はパワー負けして顔を握り潰される予定だったんだがなぁ…」 結果的には守屋に悟られる事無く、自然に敗北するという矢神の目論見は成功した。 だが、自らが招いた失態により其処に到る過程は少々、思惑から外れる物だった。 それが、エネルギー残量の確認漏れという未経験者ばりの失態を犯した事により 敗北してしまったのは少しばかり頂けない。これでは素で敗北したみたいだ。 「君に腹芸は向かん。何を如何すればリヴァーツがパワー負けするというのだ。」 小野寺は、心底あきれ返ったような表情で矢神を見つめた。 何処までいっても真っ直ぐな――大馬鹿者だと。 「さーて!いよいよ、決勝戦!守屋の奴ぶったまげるだろうなぁ!」 何時までも、悔やんでもいられない。矢神はわざと大きな声を出し小野寺の手を引く。 意気揚々と客席に戻ろうとするが小野寺は矢神の手を握り直し、その場に留まる。 「どうした?」 「一つだけ確認しておく…矢神。さっきのアレは冗談か?それとも本気か?」 矢神が小野寺の方へ顔だけ動かすと小野寺は真剣な表情で矢神を見つめる。 「さっきのアレ?どれの事だ?」 「男色か否か―解答次第では君に対する今後の態度を改めねばならん。」 今度は矢神が呆れる番だ。何故、そんなアホな事を真顔で問い詰められねばならんのだと。 「俺はノーマルだ。ホモでも無ければ、ロリコンでも無い。」 矢神は憮然とした表情と硬い声で返答し、半ば強引に小野寺の腕を引っ張り、歩みを再開した。 そして、二人が会場に戻るとティアマットの足元にアイリス・ジョーカーが片膝を付いていた。 「強過ぎる…勝機が見えない…」 矢神が予測していた通り、守屋は月島に一方的に追い込まれていた。 そして、余りにも異質過ぎる選手の力に翻弄され戸惑いを隠せないでいる。 「俺も通った道だ。強くなる為の鍵を掴み取るまでは負けてくれるなよ?」 これでは去年の焼き増しだと矢神は苦笑しながら呟く。 去年の州大会の決勝戦で矢神は月島との対戦で、一方的に叩きのめされ敗北を喫した。 だが、その屈辱的な敗北も無意味では無く、今の地位まで一気に上り詰める切欠を得る事が出来た。 だから、矢神は自分に出来て、守屋に出来ない道理は無いと考え今回の行動に到ったのだ。 しかし、最後まで最強の牙城を切り崩す事が出来なかった事に僅かながら後悔が滲む。 月島の連続優勝に待ったをかけ、名実共に最強にという願望が少なからずあったのだ。 「悔やむくらいなら、守屋に勝ちを譲らなければ良かったのでは無いのか?」 「表情だけで何処まで見透かすつもりなんだ?」 矢神が小野寺と知り合って、もう間も無く3ヶ月。 今月に入った辺りから小野寺は矢神の小さな仕草や表情の変化を見ただけで まるで心の声が聞こえているかのように思考に対する疑問や意見、解答を口にする。 その上、的中率100%、これには流石の矢神でも、些か怖気づいてしまう。 「矢神。いい加減に君が単純なだけなのだと気付いてくれ。」 若干、引き気味の矢神に対し、小野寺は得意気な顔をして挑発的に笑う。 知り合って僅か三ヶ月足らずだが、小野寺にとって矢神の思考など単純この上無い。 ほぼ毎日、行動を共にしていれば、何を考えているかなど手に取る様に分かる。 「君の脳は戦闘時以外は基本的に停止しているも同然だからな。 戦闘中でさえ無ければ、君の考えを読む程度ならば然程、難しくは無いよ。」 戦闘時の矢神の思考も読めるようになれば、三割程度の勝率も少しはマシになるのだがと 小野寺は内心で自嘲するがそれが出来れば苦労は無い。 矢神の頭は戦闘に供えて常時停止しているのだから。 「ああ、そうかい…」 矢神が憮然としていると視界の端から鋼が崩れ落ちる破砕音が鳴り響いた。 二人が思い出したかの様に目を向けると、頭部を失ったアイリスが膝から崩れ落ち、地に伏していた。 「クソッ!!やっと掴めたってのに、よりによって3年生かよ!!」 敗北はしたものの守屋の声にはしっかりとした覇気があり、月島に再戦を求め怒鳴り散らかしている。 八坂州、個人戦王者、岸田学園三年、月島静丸。彼に残された出番は年度末の全国大会のみ。 全国大会は総勢10名の選手が州代表選手として選抜され、州対抗戦として対戦が繰り広げられる。 州大会まではライバルだった選手達も全国大会では心強い味方に様変わりする。 つまり、守屋や矢神にとって、この決勝戦が月島と対戦する最後のチャンスだったというわけだ。 勝利を手にする切欠を手にしても、それを実行する機会は既に二人の手から零れ落ちている。 無念さのあまり守屋は幾度と吼え、その様子を見て矢神は満足気に笑う。 「矢神。君の目論見は上手くいったようだな。」 「月島さんと戦って守屋が強くなれるかは、賭けだったが…譲って正解だったな。 後は守屋が何処まで強くなれるか…来年の地区大会が楽しみってなもんだぜ。」 まるで守屋が強くなった上で、自分自身を打ち倒す事を望むような口振り。 最強の一角として名高い矢神だが、頂点である事より常に挑戦者である事を望んでいる。 小野寺は呆れる素振一つ隠さずに溜息を吐き、表彰式の開始を待った。 #back(left,text=一つ前に戻る) ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) #region #pcomment(reply) #endregion